[P186] ノイズ感受性の違いによるサウンドマスキング効果の影響について
Keywords:ノイズ感受性、サウンドマスキング、言語ノイズ
本研究の目的は,学習環境における言語ノイズに着目し,BGMのサウンドマスキング効果が言語ノイズの抑制に効果があるか調べること,そして抑制効果がある場合には被験者の特性によって学習成績に違いがあるのか検討することである。実験ではWNS-6Bによる予備調査によって,被験者23名を「低ノイズ感受性群」と「高ノイズ感受性群」の2群に分け,その後の本実験でノイズ感受性の高低(ノイズ感受性要因)と課題を行う環境の違い(環境要因)からなる2×3の2要因計画により課題を実施した。なお課題は総合適性検査SPIから選出した問題を使用した。その結果,ノイズ感受性の違いや環境の違いによる課題の正答数や誤答数に有意な差は見られなかった。今後は言語課題の種類や難易度,言語ノイズの特性やマスキングBGMの特性を見極めることで,より詳細にマスキング効果とノイズ感受性の関係を調査することができるであろう。