日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P187] 小学校算数における関数関係を用いた問題解決方略の適用と説明構築を促進する授業

多様な解法が可能である問題の提示を手立てとして

吉田 知世 (東京大学大学院)

Keywords:関数、概念的理解

多様な解法が可能である課題の提示により,問題事象の関数関係に関する概念的理解を深めることが,新たな問題に対して,関数関係を用いた問題解決方略の適用と,自らの問題解決過程に関する問題事象と関連づけた説明構築を促進するか明らかにすることを目的とする。小学校4年生2学級を対象に,同一の問題事象について課題提示の異なる2種類の授業を行い,授業前後に実施した課題を用いて,群間での解答人数の分布の違いと群内での水準変化を分析した。その結果,多様な解法が可能である問題解決の授業課題の提示により,多くの子どもが自力解決となり,授業前に,規則性を用いた問題解決方略を適用していなかった者にも,不適切な規則性を用いて問題解決していた者にも,適切な規則性を用いた問題解決方略への変化が授業後に多くみられた。また,問題事象の関数関係に関する概念的理解を深めることにより,自らの問題解決過程を説明しながら解法を記述する者が増加した。