日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(社会)

[P] ポスター発表(社会): P189-P226

2020年9月19日~21日

[P214] 被援助志向性および友人からのサポート受容量が満足感に及ぼす影響

就職活動後期に着目して

藤野 真行 (名古屋大学大学院)

Keywords:就職活動、実行されたサポート、被援助志向性

本研究の目的は,就職活動後期における被援助志向性と友人からのサポート受容量がサポート受容および就職活動の満足感に及ぼす影響を検討することであった。被援助志向性(L・H群)×友人からのサポート受容量(少・中・多群)の2要因分散分析を行った結果,サポート受容満足感はサポート受容量の主効果が全対象者および男性,女性で有意であった。サポート受容量少群より多群の方が,サポート受容満足感が高いことが示された。就職活動満足感は,サポート受容量の主効果が全対象者で有意であった。全対象者では,サポート受容満足感同様,サポート受容量少・中群より多群の方が,サポート受容満足感が高いことが示された。男性では交互作用効果が有意であった。男性の場合,サポート受容少群では被援助志向性H群よりL群の方が就職活動満足感は高いが,サポート受容多群では差がみられなくなった。本研究から,被援助志向性の程度によってサポート受容の効果が満足感によって異なることが示された。