日本教育心理学会第62回総会

講演情報

ポスター発表(社会)

[P] ポスター発表(社会): P189-P226

2020年9月19日~21日

[P221] 友人関係行動の理想と現実からみた友人関係タイプ

森下 俊秀, 井上 弥 (広島大学)

キーワード:友人関係、行動、理想と現実

大学生は多様な関わり方を通して友人との関係を築いている。友人関係のとり方については,様々な視点で研究がされてきているが,友人関係は友人と関わる行動の面から捉えられることが多い。しかし,友人関係における実際の行動とこうあって欲しいと望む行動が必ずしも一致するとは限らない。先行研究では,同一の行動について実際と理想を尋ねたものは見当たらず,別々の側面について検討されてきた。そこで本研究では,友人関係における行動の理想と現実の2側面を踏まえた尺度を作成し,友人関係のタイプを分類することを目的とした。本稿では友人関係における行動についての項目を整理し,クラスター分析による行動の群分けを行い,11クラスター解を採用した。11のクラスターは,「共有」,「共行動」,「深い話」,「評価懸念」,「雰囲気維持」,「主張」,「頼り」,「援助」,「気遣い」,「安心」,「共通」という行動群であると解釈された。