日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(特別支援)

[P] ポスター発表(特別支援): P249-P261

2020年9月19日~21日

[P255] 放課後等デイサービスにおける利用者から指導員への変容

資質と能力に着目して

椿田 貴史 (名古屋商科大学)

Keywords:放課後等デイサービス、利用者、指導員

放課後等デイサービス事業所の利用者は近年,増加傾向にある。それに伴い,指導員の不足が新たな課題として指摘されている。厚生労働省の「ガイドライン」では,「指導員又は保育士,児童発達支援管理責任者,機能訓練担当職員(機能訓練を行う場合)の配置が必須」であるとされ,「常時見守りが必要な子どもへの支援等のために,(中略)人員配置基準を上回って配置することも考慮」する必要性が指摘されている。この状況の中で着目されているのが,一定期間,施設を利用していた生徒自身が,高校卒業後にアルバイトや正規職員となる可能性である。この場合,当該施設の「指導員」となることが期待される。本研究は,元利用者が指導員になることを「特殊事例」とみなさずに,一つのモデルと捉える。その上で,必要な条件や資質・技能について,施設管理者1名を対象としたインタビューを通じて検討する。