[P259] 高等学校における教科指導と連携したソーシャルスキル・トレーニング
表現とかかわりに苦手さをもつ2名の生徒の指導実践事例
キーワード:ソーシャルスキル・トレーニング、高校生、個別指導と教科指導の連携
表現とかかわりに苦手さを持つ高校生2名に対して,自己理解・他者理解に焦点をあてたソーシャルスキル・トレーニング(以下,SSTとする)を行い,スキル発揮の場面を教科指導の中に設定することで指導効果を高められるのか検討した。その結果,SSTを行うと同時に練習となるスキル発揮の場面を教科指導のなかに設定することで目標行動が生起するようになり,ソーシャルスキル自己評価が適切なものとなった。また,面談場面での肯定的な関わりは主体的な行動につながることも示唆された。以上より,指導者と教科指導者との連携,教員間での共通認識はSSTにおいて必要不可欠であることが考えられる。