日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(学校心理学)

[P] ポスター発表(学校心理学): P262-P325

2020年9月19日~21日

[P266] 中学生の登校への動機づけによる出欠席状況の差異

茅野 理恵1, 五十嵐 哲也2 (1.信州大学, 2.兵庫教育大学)

Keywords:登校への動機づけ、出欠席状況、中学生

登校への動機づけと不登校傾向との関連は既に報告されているが,出欠席状況との関連は検討されていない。本研究では,その点に関して中学生の結果を報告する。706名の中学生を対象として,以下の結果を得た。①外的動機づけ傾向群が96名,内的動機づけ傾向低群が269名,内的動機づけ傾向高群が341名であった。②出席日数の出現率では,外的動機づけ傾向群は「6~10日」「21~30日」が多く,内的動機づけ傾向低群は「1~5日」「11~20日」が多く,内的動機づけ傾向高群は「0日」が多かった。③遅刻回数の出現率では,外的動機づけ傾向群は「11~20日」「21~30日」「31日以上」が多く,内的動機づけ傾向高群は「0日」が多かった。④早退回数の出現率では,外的動機づけ傾向群は「6~10日」「21~30日」が多く,内的動機づけ傾向高群は「0日」が多かった。以上より,登校への動機づけは,中学生においても出欠席状況に関与する可能性が示唆された。