[P307] 大学生の対人関係におけるゲートキーピングの影響
大学職員による学生支援の取組みに着目して
Keywords:学生支援、ソーシャルスキル、ゲートキーピング
独立行政法人 日本学生支援機構が2018年に公開した「大学等における学生支援の取組状況に関する調査(平成29年度)」では,「悩みを抱えていながら相談に来ない学生への対応」について8割以上の学校が対応に苦慮している様子がうかがえる(佐藤,2018)。鈴木・川島・長屋(2014)は,教職員の困っている状況や,学生への支援の必要性や支援の方法について,支援する側の視点から研究している。本研究では視点を学生に変え,学生が自ら心を開いて話せるようなスキルをもっていないと相談ができないのではないかと考え,ゲートキーピングに焦点を当てた。本研究でのゲートキーピングの定義は,学生が対人関係において「心を開いたり閉じたりする作用」とする。本研究の目的は,大学生が対人関係(大学職員を含む)において悩みごとを相談する際に心を開く必要があると考え,高校時代の友達づきあいを通して大学生の対人関係について調査し,すべての学生を対象に大学職員ができる支援の可能性について探ることである。