日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(学校心理学)

[P] ポスター発表(学校心理学): P262-P325

2020年9月19日~21日

[P317] 行動分析に基づく教師の指導行動の変容に関する一考察

教職大学院における学校実習の取組

宮川 美奈子1, 土屋 樹菜1, 高橋 知己2 (1.上越教育大学大学院, 2.上越教育大学)

Keywords:学校実習、行動分析、学級経営

特別な支援を必要とする児童に配慮した学級経営が学校現場で求められている。そこで本研究では,教職大学院生による学校実習のテーマとして学級経営を改善していくための教師と児童の行動分析に基づき,教師の内省による意識変容を促すシステムの構築を検討することを目的とする。授業観察を通して教師と児童の行動に対する377事象を抽出し,さらに教師へのインタビュー調査を行い,課題を共有した。その後,行動変容のための方向性を提案し,学校課題の解決に協働で取り組んだ。外部視点からのアセスメントに基づく提案により,教師の行動変容がみられ,参与者からのフィードバック,指導行動の見直しというサイクルが,教師の意識や行動変容を促し,学級集団全体のみならず特別な支援が必要な児童の変容にもつながった。教師が連携して第三者的な行動分析を行うことで指導行動改善を図るシステムを構築する可能性が示唆された。