日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(測定・評価・研究法)

[P] ポスター発表(測定・評価・研究法): P326-P346

2020年9月19日~21日

[P326] センター試験志願者の暦月齢別の対人口構成比率の推移

内田 照久, 橋本 貴充, 山地 弘起 (大学入試センター)

Keywords:大学入試センター試験、月齢、発達

本研究は,教育測定データの蓄積を,教育制度の改革や配慮が必要な児童生徒の支援に生かすことを目的とする。人口動態調査から,センター試験の新卒志願者の学年コーホートでの月齢別人口をもとめた。その上で,月齢ごとのセンター試験の志願率をもとめた。その結果,歴年齢が高い程,志願率が高かった。一方,センター試験の英語や数学の試験成績は,逆に月齢が低い程,成績が高かった。その原因として,中学受験などの早期選抜の影響が考えられるとした。暦年長者は成長発達面で先んじているため難関校の合格者が多くなり,その構成比は高校まで維持される可能性が高い。しかし,暦年少者のポテンシャルは決して低くないはずである。高校段階になると,学力差は発達差でなく,学習の成果として顕在化する。その結果,相対数は少ないが,成長面の不利に抗したポテンシャルの高い暦年少者集団が,暦年長者集団を学力面で凌駕したと考えることができる。