日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(測定・評価・研究法)

[P] ポスター発表(測定・評価・研究法): P326-P346

2020年9月19日~21日

[P345] 交互交代制行動場面における社会的相互作用の分析可能性

JENGAゲーム中の動作分析を視点として

村上 凡子 (和歌山信愛大学)

Keywords:社会的相互作用、交互交代制行動、動作分析

本報告の目的は,交互交代制行動が生成するJENGAゲーム中における動作分析に基づいて,JENGAゲーム場面における社会的相互作用の検討可能生について議論することである。近年,JENGAゲームに取り組む人を対象としで社会的相互作用を検討する研究が行われている(Liu et al,2016)。ゲームの特質として実行中の2者間に実行者と待機者が交互に入れ替わる交互交代制行動が生じ,「手」を媒介した連続的交互性が生成される。ここでは,ゲーム中の行動から一手の時間に着目する。仮説的に「手」の序数をX軸,一手の時間をY軸にとると,2者間の行動的側面の推移を線形近似で示すことができる。理論上,線形近似の傾きにより6通りの型が示され,交互作用の分析が可能になる。その際,「手」の動作という行動的側面と視点取得や計画,情動など内的処理の側面とを関連付けて社会的相互作用の様相を検討することができると考える。