特別講演
作業に焦点を当てた実践と目標設定
講師
齋藤 佑樹氏
仙台青葉学院短期大学
所属・役職
学校法人北杜学園 仙台青葉学院短期大学 リハビリテーション学科 副学科長 兼 作業療法学専攻 専攻長 教授
宮城刑務所 機能向上アドバイザー
臨床作業療法NOVA（青海社）編集顧問
宮城刑務所 機能向上アドバイザー
臨床作業療法NOVA（青海社）編集顧問
所属学会等
日本作業療法士協会，宮城県作業療法士会，福島県作業療法士会，日本臨床作業療法学会（理事）．日本作業行動学会．TEAと質的研究学会．日本ヘルスコミュニケーション学会．日本ヘルスリテラシー学会．日本メディカルコミュニケーション学会．日本医療通訳学会．日本ヘルスマーケティング学会．日本医学サイエンスコミュニケーション学会．日本医療コミュニケーション学会．
研究テーマ
作業療法における目標設定
作業選択意思決定ソフト（Aid for Decision-making in Occupation Choice：ADOC）の臨床応用
作業療法士の臨床判断
作業選択意思決定ソフト（Aid for Decision-making in Occupation Choice：ADOC）の臨床応用
作業療法士の臨床判断
競争的資金（進行中のみ）
・科学研究費助成事業基盤研究（C）代表「訪問リハにおける利用者の活動・参加を促進する目標設定プロセスの理論化と実証研究」
・科学研究費助成事業基盤研究（B）分担「リハビリテーションにおける活動と参加レベルの行動変容を促す目標設定アプリの開発」
『12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと（三輪書店）』
『続 12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと（三輪書店）』
『作業療法を観る（CBR）』
『臨床作業療法NOVA 作業療法と目標設定（青海社）』
『臨床作業療法NOVA 作業療法と臨床判断（青海社）』
『臨床作業療法NOVA 当事者と作業療法（青海社）』
『OT臨地実習ルートマップ 改訂第2版（MEDICAL VIEW）』
『標準作業療法学 専門分野 基礎作業学 第3版（医学書院）』
『高齢者のその人らしさを捉える作業療法（文光堂）』
『標準作業療法学 専門分野 臨床実習とケーススタディ（医学書院）』
『身体障害作業療法学1 骨関節・神経疾患編 (PT・OTビジュアルテキスト)（羊土社）』
『5つの臨床推論で整理して学ぶ作業療法リーズニングの教科書（メジカルビュー）』
・科学研究費助成事業基盤研究（B）分担「リハビリテーションにおける活動と参加レベルの行動変容を促す目標設定アプリの開発」
主な研究論文
・Longitudinal Process of Setting and Achieving Activity- and Participation-Level Goals in Home Rehabilitation in Japan: A Qualitative Study Using Trajectory Equifinality Modeling. IJERPH. 2023.
・Information bias in the Canadian Occupational Performance Measure: A qualitative study．BJOT．2022．
・Routine use proportion and determining factors of the Canadian Occupational Performance Measure in the real-world setting: A retrospective cross-sectional study in Japan．BJOT．2020．
・Reproducibility between robot and human movements: preliminary development of a robotic device reconstructing therapeutic motion．Journal of Ergonomic Technology．2020．
・Determining whether occupational therapy goals match between pairs of occupational therapists and their clients: A cross-sectional study．Journal of Disability and Rehabilitation．2019．
・訪問リハビリテーションに従事する作業療法士が対象者の活動・参加レベルの目標達成を支援するプロセス−複線径路等至性アプローチ（TEA）による分析の試み−．作業療法41（2）．2022．※
『作業で結ぶマネジメント−作業療法士のための自分づくり・仲間づくり・組織づくり−（医学書院）』・Information bias in the Canadian Occupational Performance Measure: A qualitative study．BJOT．2022．
・Routine use proportion and determining factors of the Canadian Occupational Performance Measure in the real-world setting: A retrospective cross-sectional study in Japan．BJOT．2020．
・Reproducibility between robot and human movements: preliminary development of a robotic device reconstructing therapeutic motion．Journal of Ergonomic Technology．2020．
・Determining whether occupational therapy goals match between pairs of occupational therapists and their clients: A cross-sectional study．Journal of Disability and Rehabilitation．2019．
・訪問リハビリテーションに従事する作業療法士が対象者の活動・参加レベルの目標達成を支援するプロセス−複線径路等至性アプローチ（TEA）による分析の試み−．作業療法41（2）．2022．※
※2022年 学術誌『作業療法』最優秀論文賞
・作業科学の学習経験が作業療法学生に与える影響 −SCATを用いたフォーカスグループインタビューの分析を通して−．作業療法41（4）．2022．
他
主な著書
『作業で語る事例報告−作業療法レジメの書き方・考え方−（医学書院）』
『12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと（三輪書店）』
『続 12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと（三輪書店）』
『作業療法を観る（CBR）』
『臨床作業療法NOVA 作業療法と目標設定（青海社）』
『臨床作業療法NOVA 作業療法と臨床判断（青海社）』
『臨床作業療法NOVA 当事者と作業療法（青海社）』
『OT臨地実習ルートマップ 改訂第2版（MEDICAL VIEW）』
『標準作業療法学 専門分野 基礎作業学 第3版（医学書院）』
『高齢者のその人らしさを捉える作業療法（文光堂）』
『標準作業療法学 専門分野 臨床実習とケーススタディ（医学書院）』
『身体障害作業療法学1 骨関節・神経疾患編 (PT・OTビジュアルテキスト)（羊土社）』
『5つの臨床推論で整理して学ぶ作業療法リーズニングの教科書（メジカルビュー）』
他
要旨
2018年，33年ぶりに作業療法の定義が改定され，改めて対象者の健康と幸福を促進する「作業に焦点を当てる」ことの重要性が明文化された．作業に焦点を当てた実践を行うためには，作業が人に与える影響について，作業療法士が熟知している必要がある．また，健康と幸福を促進する作業は人それぞれ異なるため，個別性の高い目標を設定する技術，目標達成に向け，対象者の行動変容を促進する技術が作業療法士には求められる．そこで本講演のテーマを「作業に焦点を当てた実践と目標設定」とした．
前半は，作業に焦点を当てた実践を行うために必要な知識を提供する時間としたい．まず大前提として作業療法士は人をどのような存在として捉えるべきかを確認したあとで，作業が人に与える影響について解説し，作業療法の中心概念である「作業」についての解像度を高めていく．
後半では，対象者の行動変容を促進する目標設定に必要な知識について取り上げる．望ましい目標にはどのような情報が含まれるべきか，対象者と目標を共創していくプロセスで重視すべきことは何か，介入期間全体を通して，対象者が目標指向的に作業療法に参加し続けるために作業療法士は何をすれば良いのか，等について詳しく解説していくとともに，介入モデル選択において注意すべき点についても情報提供を行いたい．
作業療法の実践内容は作業療法士の裁量に任されている．日々の地道な研鑽が，対象者の可能性を拡大する．本講演の内容が，参加者みなさんの研鑽の一助となるように，ひいてはみなさんが担当する対象者の利益に少しでもつながるように，みなさん自身の目標設定や行動変容を促進する時間となるよう努めたい．
聴講について
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