2018年6月23日(土) 09:30 〜 10:40 第2会場 (1F 小ホール)

座長:福島 正義(福島県昭和村国民健康保険診療所／新潟大学歯学部)

【略歴】
1978年　新潟大学歯学部卒業
1982年　新潟大学大学院歯学研究科修了
1982年　新潟大学助手・歯学部附属病院（第1保存科）
1986年　新潟大学講師・歯学部附属病院（第1保存科）
2001年　新潟大学助教授・歯学部附属病院（総合診療部）
2004年　新潟大学教授・医歯学系（歯学部口腔生命福祉学科）
2018年　福島県昭和村国民健康保険診療所歯科長
日本老年歯科医学会終身認定医・終身指導医・理事
日本歯科保存学会専門医・指導医・理事
日本接着歯学会終身認定医・前会長　
日本歯科審美学会認定医・常任理事
日本歯科理工学会DMSA

【抄録】
平成29年版高齢社会白書によると，高齢化率は27.3％に上っている。人類史上かつてない超高齢社会の到来に伴い，歯学教育における老年歯科医学教育の充実は急務である。教育問題検討委員会では，2015年に老年歯科医学教育基準を公表した。しかし，わが国の歯科大学・大学歯学部および歯科衛生士養成校における老年歯科医学教育に関する講義・実習の実施状況や教育基準の内容がどの程度教授されているかは不明であった。そこで，2017年に歯学生および歯科衛生士学生に対する老年歯科医学教育の実態を明らかにするためにWebアンケート調査を実施した。本シンポジウムでは学会誌に公表された今回の調査結果を解説する。さらに，2017年に歯学教育モデル・コア・カリキュラム（平成28年度改訂版）と歯科医師国家試験出題基準（平成30年版）が相次いで公表されたことにより本学会の教育基準との整合性を確認し，これらの分析を総括して教育機関における教育体制のあり方を考察する。