[P一般-032] 愛知県における医療介護連携のためのICTツールの普及状況
【目的】
現在愛知県の多くの市町村において,医療介護連携のためのICT(Internet Communication Technology)ツールを使用した連携システムが整備されてきている。これらのシステムは現時点では市町村単位で行われており,県単位でみた普及状況や利用状況の報告はない。そこで今回,介護現場における医療介護連携のためのICTツールの利用状況の把握を目的として,老人施設の介護職員を対象とした質問票調査を行った。
【方法】
愛知県歯科医師会が主催する介護職員のための口腔ケア研修会において,117名の受講者を対象に医療介護連携ICTツールの利用状況に関する質問票調査を行った。
【結果と考察】
研修会受講者には,申し込み時点から講習内容に至るまでICTに関する情報周知等は行っておらず,受講とICTの認知に関するバイアスの影響はほとんどないものと考えられる。受講者の内訳は,介護福祉士が69%,ヘルパーが13%,看護師が8%であった。ICTツールの利用については,利用していると答えたものは3%,利用していないと答えたものは18%で,わからないと回答したものは79%であった。わからないと回答した施設では,日常的には使われていないものと考えられる。実際の歯科医師との連絡手段は,電話が84.6%,ファックスが16.2%,ICTの利用は0.9%にとどまった。ICTによる医療介護連携の有用性については,有用であると回答したものが49.2%,わからないと回答したものが68.6%であった。ICTツールに対する期待感はあるが,実際の利用度は低いと考えられる結果であった。
現在愛知県の多くの市町村において,医療介護連携のためのICT(Internet Communication Technology)ツールを使用した連携システムが整備されてきている。これらのシステムは現時点では市町村単位で行われており,県単位でみた普及状況や利用状況の報告はない。そこで今回,介護現場における医療介護連携のためのICTツールの利用状況の把握を目的として,老人施設の介護職員を対象とした質問票調査を行った。
【方法】
愛知県歯科医師会が主催する介護職員のための口腔ケア研修会において,117名の受講者を対象に医療介護連携ICTツールの利用状況に関する質問票調査を行った。
【結果と考察】
研修会受講者には,申し込み時点から講習内容に至るまでICTに関する情報周知等は行っておらず,受講とICTの認知に関するバイアスの影響はほとんどないものと考えられる。受講者の内訳は,介護福祉士が69%,ヘルパーが13%,看護師が8%であった。ICTツールの利用については,利用していると答えたものは3%,利用していないと答えたものは18%で,わからないと回答したものは79%であった。わからないと回答した施設では,日常的には使われていないものと考えられる。実際の歯科医師との連絡手段は,電話が84.6%,ファックスが16.2%,ICTの利用は0.9%にとどまった。ICTによる医療介護連携の有用性については,有用であると回答したものが49.2%,わからないと回答したものが68.6%であった。ICTツールに対する期待感はあるが,実際の利用度は低いと考えられる結果であった。