The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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一般演題ポスター

実態調査

実態調査

Sat. Jun 23, 2018 9:30 AM - 3:30 PM ポスター会場 (7F イベントホール)

[P一般-059] 日本老年歯科医学会専門医制度に関する意識調査

○松尾 浩一郎1、渡邊 裕1、小正 裕1、片倉 朗1、河相 安彦1、藤井 航1、吉川 峰加1、中川 量晴1、羽村 章2 (1. 日本老年歯科医学会認定制度委員会、2. 日本老年歯科医学会副理事長)

【目的】
 日本老年歯科医学会では,専門医制度が設立されてから6年が経った。今回,認定制度委員会では,専門医制度のさらなる充実と普及を目指して,本学会認定医有資格者を対象に,日本老年歯科医学会専門医制度に関する意識調査を実施した。
【方法】
 2017年12月1日時点で本学会認定医を有している歯科医師を対象とし,本学会専門医制度に関するオンラインアンケートを2017年12月26日から1カ月間実施した。なお,アンケートへの回答をもって,本調査参加への同意を得たこととした。アンケートの回答結果を集計した。
【結果】
 対象者464名中268名(58%)から回答を得た。そのうち専門医を取得している者が178名(66%)であった。専門医取得によるメリットとして,老年歯科医学に関連する知識の整理ができたことが一番にあげられた(113名,66%)。専門医未取得者では,未取得の理由として,申請のための業績(論文2編以上)がないという理由が一番多かった(46名,61%)。一方,本学会専門医制度に対して望むこととして,研修セミナーの充実,専門医取得によるメリットの明確化が多かった(各65%,66%)。
【結論】
 本学会では,老年歯科専門医を,「高齢社会に対応できる総合的な診療能力を有する歯科医師」と位置づけている。これからの超高齢社会に対応した質の高い専門医を多く育成していくことが,本学会の責務である。認定制度委員会では,本調査で寄せられた多くの意見や集計結果をもとに,申請要件の修正やセミナーの充実など今後の専門医制度の発展につなげていきたいと考える。
 最後に,アンケートにご協力いただいた会員の皆さまに感謝の意を申し上げます。