The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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新人歯科衛生士交流会

特別講演

高齢者に関わる現場とはーそこは歯科衛生士の魅力を発揮できる場所ー

Sat. Jun 23, 2018 4:00 PM - 4:30 PM 第2会場 (1F 小ホール)

座長:石黒 幸枝(米原市地域包括医療福祉センター「ふくしあ」)

[DHM1-1] 地域包括ケアにスーパーハイジニストはいらない!

○丸岡 三紗1 (1. まんのう町国民健康保険造田歯科診療所)

【略歴】
2013年 四国学院大学専門学校歯科衛生科卒業
三豊総合病院企業団歯科保健センター勤務
2015年 まんのう町国民健康保険造田歯科診療所勤務 現在に至る
2017年 徳島大学大学院総合科学教育部地域科学専攻地域創生分野在学中(田口研究室/地域計画学研究室所属)
香川県歯科医療専門学校衛生士科非常勤講師
所属学会:日本歯科衛生士会,日本老年歯科医学会(認定歯科衛生士),日本口腔衛生学会,日本プライマリ・ケア連合学会,農村計画学会
「歯磨きおばさんにはなりたくない!」口腔ケアが特別なものでない時代。毎日同じことの繰り返し。自分の価値がわからなくなり,嚥下など特別な知識を持つスーパーハイジニストに憧れていた。しかし高齢者の生活に触れ,歯科は人の生きがいを支える凄い仕事だと気付かされた。彼らの望む暮らしを実現するにはチームプレーが必要で,できないことは他職種に任せたほうがよいということも。
 近年,国は公衆衛生のエビデンスに基づき介護予防の方向性を大きく転換した。重視すべきは機能訓練や健康教育よりも,住民互助や異業種連携などによる,高齢者が生きがいや役割を持てる社会環境づくり。普段から健康な人々と関わるわれわれこそが,地域包括ケアを新たな時代へ牽引していかねばならない。
 地域も人も理屈で動かない。よい研究は現場の感覚を軽視しない。すべての住民の幸せのためにできることを皆で考えたい。
 私たち若い歯科衛生士の力で素晴らしい社会を築いていきましょう。