[MS1-1] 脳卒中と歯科との関係
【略歴】
1992年 3月 東京歯科大学卒業
1992年 5月 慶應義塾大学医学部研修医
1998年 7月 慶應義塾大学医学部助手
2009年 4月 国立病院機構栃木病院歯科口腔外科医長
2013年11月 神奈川歯科大学顎顔面外科学講座診療科講師
2015年 4月 神奈川歯科大学大学院顎顔面外科学分野准教授
日本歯科薬物療法学会理事
日本有病者歯科医療学会理事
日本口腔内科学会理事
日本口腔外科学会代議員
日本小児口腔外科学会評議員
日本口腔ケア学会評議員
日本口腔感染症学会代議員
1992年 3月 東京歯科大学卒業
1992年 5月 慶應義塾大学医学部研修医
1998年 7月 慶應義塾大学医学部助手
2009年 4月 国立病院機構栃木病院歯科口腔外科医長
2013年11月 神奈川歯科大学顎顔面外科学講座診療科講師
2015年 4月 神奈川歯科大学大学院顎顔面外科学分野准教授
日本歯科薬物療法学会理事
日本有病者歯科医療学会理事
日本口腔内科学会理事
日本口腔外科学会代議員
日本小児口腔外科学会評議員
日本口腔ケア学会評議員
日本口腔感染症学会代議員
脳卒中と歯科との関連は多岐にわたる。まず,脳卒中の発症および予防に歯周病が関係している可能性が報告されている。また,脳卒中はQOLを低下させ,摂食・嚥下障害を生じさせるほか,併存疾患や併発症,治療薬によりいずれの病期においても口腔管理を困難にする。脳卒中患者では高血圧や糖尿病を合併していることが多く,口腔管理にさまざまな制約を与える。さらに,多くの脳卒中患者では抗血栓療法を行っている。しかし,ラクナ梗塞やアテローム血栓性梗塞では抗血小板療法,心原性脳梗塞では抗凝固療法が使用されており,病態により治療薬が異なるので注意が必要である。一方,脳卒中患者では摂食・嚥下障害や脳卒中特有の病態(誤嚥・運動麻痺・高次障害・意識障害など)を有していることが多く,これらの障害も口腔管理を困難にされる原因となる。このように脳卒中患者の口腔管理では全身管理と摂食・嚥下障害などさまざまな障害に対応できることが求められる。