The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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メインシンポジウム

特別講演

脳卒中患者の老年口腔医学

Fri. Jun 22, 2018 2:10 PM - 3:40 PM 第1会場 (8F 大ホール)

座長:佐藤 裕二(昭和大学歯学部高齢者歯科学講座)

[MS1-2] 障害者歯科医療からみた脳卒中患者への対応

○平塚 正雄1 (1. 医療法人博仁会福岡リハビリテーション病院歯科)

【略歴】
1987年 福岡歯科大学歯学部卒業
1987年 同大学麻酔学教室入局
1991年 福岡歯科大学歯科麻酔学講座助手
1992年 福岡歯科大学高齢・障害者歯科助手
1999年 (医)大乗会福岡リハビリテーション病院障害者歯科部長
2002年 沖縄県口腔衛生センター歯科診療部長 
2004年 (医)博仁会福岡リハビリテーション病院歯科部長
脳卒中は多彩な臨床症状と機能障害を引き起こすため,急性期から回復に向けたプロセス管理が行われる。急性期は「疾病の治療」が中心に行われ,回復期では運動機能や日常生活動作(以下,ADL)の能力低下に対する「障害の改善」を目的としたリハビリテーション(以下,リハ)が行われる。回復期は急性期と生活期をつなぐ重要な時期で,歯科的にもスペシャルニーズの対応が特に必要な時期になる。生活期は獲得したADLの低下防止を目的とした「生活の安定」のためのマネジメントが行われる。このように脳卒中では「疾病」から「障害」,「障害」から「生活」へとアプローチの視点が変化していく。回復期では入院時のADL能力の程度により転帰予測に基づいたリハゴール設定が行われるが,患者の重症度やADL能力の程度はさまざまであり,口腔環境もこれらの要因により大きく影響を受ける。
 本シンポジウムでは回復期病院における脳卒中患者のADL能力に準じた歯科的対応について,当院の取り組みを含めて述べてみたい。