The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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一般演題口演

連携医療・地域医療

連携医療・地域医療

Fri. Jun 22, 2018 2:40 PM - 3:10 PM 第2会場 (1F 小ホール)

座長:枝広 あや子(地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所)

[O1-18] 当院における栄養サポート外来の開設

○稲川 元明1、倉持 真理子1、薬師寺 孝2、村川 正紀3、鎌田 政善4 (1. 高崎総合医療センター 歯科(歯科麻酔)・嚥下機能評価/口腔ケアセンター、2. 高崎総合医療センター 歯科口腔外科、3. むらかわ歯科、4. とちはら歯科)

【目的】
 在宅医療の充実のためには適切な栄養管理を行う必要がある。当院では2016年4月より栄養サポート外来を開設したので報告する。【方法】
 2016年2月に医師,歯科医師,管理栄養士,看護師,事務職らにより栄養サポート外来チームを結成した。①診療日時を設け,②当院通院中あるいは開業医からの紹介で在宅療養中で,体重減少,食欲不振,摂食機能障害,中心静脈栄養(HPN)・経腸栄養(HEN)中の患者を対象とし,③主観的包括アセスメント(SGA),身体計測(身長,体重,BMI等),握力,体組成測定,間接熱量測定,必要に応じて嚥下内視鏡による嚥下機能評価等を実施した。
【結果】
 介入症例は12例(男性:7例 女性:5例)。受診回数は延べ33回(1症例平均2.8回)。年齢分布は男性で72.4±9.4歳,女性で71.3±7.2歳。BMIは男性で18.9±2.4,女性で19.2±4.0。紹介元は他施設:2例,自施設10例。基礎疾患は胃癌術後:7例,食道癌化学療法後:2例,膵臓全摘後:1例,炎症性腸疾患(IBD):1例,筋萎縮性側索硬化症(ALS):1例。受診理由は経口摂取不良:4例,腸瘻管理:3例,胃瘻管理:2例,HPN:2例,術後栄養評価:1例。栄養摂取方法は経口のみ:6例,経口+中心静脈栄養(TPN):2例,経口+末梢静脈栄養(PPN):1例,胃瘻:2例。日常生活自立度は自立:9例,準寝たきり:3例。予後は改善:6例,経過観察:3例,死亡:3例であった。
【考察及び結論】
 栄養サポート外来は在宅療養患者の栄養管理に有用である。栄養サポート外来のシステムを確立し,地域一体型NSTの推進を図っていく。