[P一般-106] 回復期病院歯科において大学附属病院歯科との医療連携により摂食嚥下リハビリテーションを行った一例
【目的】
当院は回復期病院であり,大学附属病院など急性期病院からの診療情報をもとに摂食嚥下リハビリテーションを行っている。そのため,地域医療連携における急性期病院と回復期病院の歯科が積極的な連携が有効であると考えられるが,その検証は十分ではない。そこで今回,回復期病院の立場から大学附属病院歯科との地域医療連携を行った一例について報告する。
【方法】
患者は89歳の男性で脳出血にて急性期病院に入院し,保存的治療後に転院した。急性期病院歯科からの詳細な診療情報を基に,当院でも継続的に口腔ケア,義歯に対する歯科補綴学的対応を含めた口腔機能管理が必要であると判断し,同意を得た上で診療を開始した。急性期病院と同様の口腔評価ツールを用いて口腔環境を評価し,可及的に同様の歯科的対応が行えるよう配慮した。また,ADLの向上にあわせて,歯科衛生士の口腔ケアに加えて,患者自身への指導,介助者への仕上げブラッシングの指導を行った。さらに,言語聴覚士による直接訓練,食事介助を行い,言語聴覚士と主治医の判断の上,食形態の改善を行う中で,義歯修理と調整を行った。同時に理学療法士による体幹維持の訓練も行った。
【結果と考察】
介入の結果,食形態は,主食はミキサー粥から全粥,副食はペースト食から一口大へ,水分は濃いめのトロミ付けからトロミなしへと改善することができた。当院の退院後の生活期でも継続的な歯科的対応が必要と考えられたことから,患者の了解を得て,退院後の急性期病院歯科の訪問診療による嚥下機能のフォローアップと,地域の訪問歯科による口腔機能管理を依頼した。以上より,地域医療連携においては,歯科も医療の枠組みの中で積極的な連携を行う重要性が示唆された。
当院は回復期病院であり,大学附属病院など急性期病院からの診療情報をもとに摂食嚥下リハビリテーションを行っている。そのため,地域医療連携における急性期病院と回復期病院の歯科が積極的な連携が有効であると考えられるが,その検証は十分ではない。そこで今回,回復期病院の立場から大学附属病院歯科との地域医療連携を行った一例について報告する。
【方法】
患者は89歳の男性で脳出血にて急性期病院に入院し,保存的治療後に転院した。急性期病院歯科からの詳細な診療情報を基に,当院でも継続的に口腔ケア,義歯に対する歯科補綴学的対応を含めた口腔機能管理が必要であると判断し,同意を得た上で診療を開始した。急性期病院と同様の口腔評価ツールを用いて口腔環境を評価し,可及的に同様の歯科的対応が行えるよう配慮した。また,ADLの向上にあわせて,歯科衛生士の口腔ケアに加えて,患者自身への指導,介助者への仕上げブラッシングの指導を行った。さらに,言語聴覚士による直接訓練,食事介助を行い,言語聴覚士と主治医の判断の上,食形態の改善を行う中で,義歯修理と調整を行った。同時に理学療法士による体幹維持の訓練も行った。
【結果と考察】
介入の結果,食形態は,主食はミキサー粥から全粥,副食はペースト食から一口大へ,水分は濃いめのトロミ付けからトロミなしへと改善することができた。当院の退院後の生活期でも継続的な歯科的対応が必要と考えられたことから,患者の了解を得て,退院後の急性期病院歯科の訪問診療による嚥下機能のフォローアップと,地域の訪問歯科による口腔機能管理を依頼した。以上より,地域医療連携においては,歯科も医療の枠組みの中で積極的な連携を行う重要性が示唆された。