The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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一般演題ポスター

連携医療・地域医療

連携医療・地域医療

Fri. Jun 22, 2018 9:50 AM - 4:50 PM ポスター会場 (7F イベントホール)

[P一般-024] 65歳以上を対象とする口腔機能健診に向けた江戸川区歯科医師会の取り組み

○広瀬 芳之1、齋藤 祐一1、根本 秀樹1、今井 昭彦1、落合 俊輔1、高田 斉昭1、小林 健一郎1 (1. 公益社団法人東京都江戸川区歯科医師会)

【目的】
 江戸川区歯科医師会(以下本会)では65歳以上の全区民(別事業対象者を除く)を対象とした口腔機能健診『江戸川歯つらつチェック』の実施に向け準備中である。多くの会員が取り組むことにより区民の口腔機能の低下を早期に発見することが目的である。
【経緯と方法】
 本会では平成20年度から江戸川区介護保険における委託事業として口腔機能向上プログラムを実施してきた。しかし参加対象が限られる等の課題があり,できるだけ多くの区民の口腔機能向上実現のため区と打ち合わせを重ねてきた。
 また,区は介護・疾病予防や自立支援・重度化防止における歯科診療の重要性を理解し,全区民がかかりつけ歯科医を持てるよう本会に求めていた。これらを経て65歳以上を対象とした口腔機能健診を現在準備中である。
 健診項目を以下に挙げる。歯の状態(現在歯数,義歯使用の有無),咀嚼能力(那須らによる分類表),舌運動(オーラルディアドコキネシス・タ音),嚥下機能(EAT-10),口腔衛生(歯垢付着状況,舌苔付着状況),口腔乾燥(問診,ミラーと粘膜の抵抗)。結果に基づき,口腔機能向上に資する習慣や体操の啓発・指導を行い,必要に応じて受診に繋げる予定である。
 当事業の円滑な実施には本会会員の理解が不可欠なので,会員向けリーフレットを毎月発行し,講習会を継続的に開催している。
【結果】
 本会会員の参加状況は概ね良好であり,当事業は平成30年度からの開始が可能となった。65歳以上の全区民が毎年度受診できることにより,通院可能なうちに必要な歯科治療を促せること,オーラルフレイルや口腔機能低下症の早期発見から介護・疾病予防に繋がることが期待される。健診結果を本学会で継続して報告する予定である。