[P一般-028] 当院におけるICT(Net4U)を用いた多職種連携への取り組み
【目的】
現在日本ではICTでの連携が広まっている。日本歯科大学新潟病院(以下当院)の立地する新潟圏域では新潟市医師会(新潟市在宅医療・介護連携センター)を中心として平成26年からICTを用いた連携ツールであるNet4U(株式会社ストローハット)を導入しており,新潟圏域では現在までに327ヵ所事業所が参加している。
今回,当院にて訪問を行っている患者に関わる多職種を対象としてICTを用いた多職種連携を行ったためここに報告する。
【方法】
ICTを用いての情報共有に関しては医科主治医または歯科主治医が患者に同意を得た後に,患者グループを作成し,患者に関わる各職種をグループに招待した。
対象は2015年4月~2017年12月に当院での訪問診療を行った在宅患者のうち,本研究に同意を得られた3名(男性2名,女性1名:平均年齢83.0±14.4歳)である。当院が訪問時に歯科治療や嚥下評価を行った際に,歯科的な所見や嚥下評価の所見を主治医,訪問看護師,ケアマネなどにICTを用いて診療情報の提供を行った。
【結果】
対象者の原疾患は肺がん脳転移:1名,レビー小体型認知症:1名,ALS:1名であった。主訴は嚥下評価希望2名,歯科治療1名だった。作成したグループには主治医,ケアマネ,訪問看護師,かかりつけ薬剤師などが参加した。当院からの診察結果や,主治医診察時の検査結果や看護師訪問時の所見を遅滞なく共有することができた。
【考察とまとめ】
ICTを用いたことで血液検査などのデータや看護師訪問時に聴取された家族の意向などをスムースに把握できるようになった。今後増加する在宅高齢者を多職種で支える上で,ICTは非常に有効な連携ツールであることが示された。
現在日本ではICTでの連携が広まっている。日本歯科大学新潟病院(以下当院)の立地する新潟圏域では新潟市医師会(新潟市在宅医療・介護連携センター)を中心として平成26年からICTを用いた連携ツールであるNet4U(株式会社ストローハット)を導入しており,新潟圏域では現在までに327ヵ所事業所が参加している。
今回,当院にて訪問を行っている患者に関わる多職種を対象としてICTを用いた多職種連携を行ったためここに報告する。
【方法】
ICTを用いての情報共有に関しては医科主治医または歯科主治医が患者に同意を得た後に,患者グループを作成し,患者に関わる各職種をグループに招待した。
対象は2015年4月~2017年12月に当院での訪問診療を行った在宅患者のうち,本研究に同意を得られた3名(男性2名,女性1名:平均年齢83.0±14.4歳)である。当院が訪問時に歯科治療や嚥下評価を行った際に,歯科的な所見や嚥下評価の所見を主治医,訪問看護師,ケアマネなどにICTを用いて診療情報の提供を行った。
【結果】
対象者の原疾患は肺がん脳転移:1名,レビー小体型認知症:1名,ALS:1名であった。主訴は嚥下評価希望2名,歯科治療1名だった。作成したグループには主治医,ケアマネ,訪問看護師,かかりつけ薬剤師などが参加した。当院からの診察結果や,主治医診察時の検査結果や看護師訪問時の所見を遅滞なく共有することができた。
【考察とまとめ】
ICTを用いたことで血液検査などのデータや看護師訪問時に聴取された家族の意向などをスムースに把握できるようになった。今後増加する在宅高齢者を多職種で支える上で,ICTは非常に有効な連携ツールであることが示された。