[優秀P衛生-01] 通所介護施設利用者における在宅生活継続に関連する要因について
【目的】
可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けるためには、在宅生活を困難にする要因を早期に把握し解決する必要がある。本研究は、在宅生活を困難にする要因に対して介入する判断基準を探索することを目的とし、通所介護施設の利用継続に影響する口腔機能および栄養に関連する要因を検討した。
【対象および方法】
対象はA県の通所介護施設を利用している要介護高齢者のうち、2013年、2014年、2015年のいずれかの調査に参加した79名で2年後の転機が調査可能であった者とした。2年後も通所介護施設を利用していた継続群と、死亡・入所等で利用不可となった非継続群の2群に分けた。継続の可否を従属変数として、独立変数は性別、年齢、Barthel Index、認知症重症度(CDR)、四肢骨格筋量、基礎代謝量、握力、栄養評価(MNA®-SF、下腿周囲径(CC)、シニア向け食欲調査票、摂食力評価)、口腔衛生状態、口腔機能(リンシング、咬筋の緊張、オーラルディアドコキネシス/TA/)、反復唾液嚥下テスト、改訂水飲みテスト、咳テスト)として決定木分析(CHAID)を行なった。
【結果および考察】
ノード0は2年後の通所利用継続42名(53.2%)、非継続37名(46.8%)とした。分析の結果、最優先の要因としてCDR(0.5以下/1以上)(p=0.002)が挙げられた。CDR1以上39名のうち非継続群が25名(64.1%)であった。2番目の要因は咬筋の緊張(弱い・なし/強い)(p=0.003)であった。咬筋の緊張が弱い・なし15名のうち非継続群が14名(93.3%)であった。3番目の要因はCC(30cm未満/30cm以上)(p=0.038)であった。30cm未満の12名全員が非継続群であった。通所介護施設の利用を困難にする要因として、最優先されたのはCDR(1以上)であった。第2の要因は咬筋の緊張(弱い・なし)、第3の要因はCC(30cm未満)であった。要介護高齢者の在宅生活を支援するための介入の判断基準として、CDR、咬筋の緊張、CCが抽出された。これらは介護職員でも比較的簡便に評価できることから、介入判断の基準の一つとして、今後も検討していく必要があると思われる。
(COI開示:なし)(東京都健康長寿医療センター研究部門倫理委員会2009年第38号)
可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けるためには、在宅生活を困難にする要因を早期に把握し解決する必要がある。本研究は、在宅生活を困難にする要因に対して介入する判断基準を探索することを目的とし、通所介護施設の利用継続に影響する口腔機能および栄養に関連する要因を検討した。
【対象および方法】
対象はA県の通所介護施設を利用している要介護高齢者のうち、2013年、2014年、2015年のいずれかの調査に参加した79名で2年後の転機が調査可能であった者とした。2年後も通所介護施設を利用していた継続群と、死亡・入所等で利用不可となった非継続群の2群に分けた。継続の可否を従属変数として、独立変数は性別、年齢、Barthel Index、認知症重症度(CDR)、四肢骨格筋量、基礎代謝量、握力、栄養評価(MNA®-SF、下腿周囲径(CC)、シニア向け食欲調査票、摂食力評価)、口腔衛生状態、口腔機能(リンシング、咬筋の緊張、オーラルディアドコキネシス/TA/)、反復唾液嚥下テスト、改訂水飲みテスト、咳テスト)として決定木分析(CHAID)を行なった。
【結果および考察】
ノード0は2年後の通所利用継続42名(53.2%)、非継続37名(46.8%)とした。分析の結果、最優先の要因としてCDR(0.5以下/1以上)(p=0.002)が挙げられた。CDR1以上39名のうち非継続群が25名(64.1%)であった。2番目の要因は咬筋の緊張(弱い・なし/強い)(p=0.003)であった。咬筋の緊張が弱い・なし15名のうち非継続群が14名(93.3%)であった。3番目の要因はCC(30cm未満/30cm以上)(p=0.038)であった。30cm未満の12名全員が非継続群であった。通所介護施設の利用を困難にする要因として、最優先されたのはCDR(1以上)であった。第2の要因は咬筋の緊張(弱い・なし)、第3の要因はCC(30cm未満)であった。要介護高齢者の在宅生活を支援するための介入の判断基準として、CDR、咬筋の緊張、CCが抽出された。これらは介護職員でも比較的簡便に評価できることから、介入判断の基準の一つとして、今後も検討していく必要があると思われる。
(COI開示:なし)(東京都健康長寿医療センター研究部門倫理委員会2009年第38号)