The 31st Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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一般演題(ポスター)

PDFポスター

介護・介護予防

[P一般-005] 通所型サービスCにおける口腔機能向上プログラムの有効性の検討

○尾野 雄大1、小金澤 大亮1、井上 千賀子1、山崎 徹2、角堂 裕之3、小金澤 一美1 (1. 医療法人白櫻会小金沢歯科診療所、2. 山崎歯科クリニック、3. かくどう歯科医院)

通所型サービスC(短期集中予防サービス)は高齢者の体力の改善、健康管理の維持・改善、閉じこもり予防、ADL、IADL低下の予防を目的とした介護予防・日常生活支援総合事業である。通所型サービスCでは専門職が、運動器の機能向上、口腔機能向上、栄養改善、認知機能の改善についての複合プログラムを提供する。サービス提供期間は3~6か月で1週間に1回開催される。我々は複合プログラムに歯科専門職として参加し口腔の評価および口腔機能向上プログラムを行った。通所型サービスCにおける歯科専門職の行う口腔機能向上プログラムの有効性について知見を得たので報告する。
【方法】
対象は通所型サービスCに3か月間参加し調査に同意を得られた介護予防・生活支援サー ビス事業対象者20名(男性4名,女性16名,平均年齢82.1±4.5歳,BMI21.9±3.5)。評価はサービス提供の初日と最終日に行った。口腔機能の評価はオーラルディアドコキネシス、改定水飲みテスト、反復唾液嚥下テスト、口腔湿潤度検査、舌圧検査、咀嚼能力検査を測定した。口腔衛生状態の評価としては唾液潜血試験を行った。口腔機能向上プログラムは口腔機能訓練と口腔衛生に対する指導を中心に歯科医師、歯科衛生士が1回20分程度実施した。口腔機能向上プログラム前後の評価項目の比較にはMann–Whitney U testとMcNemar's testを用いて、有意水準は5%未満とした。評価データは個人情報に配慮し、連結不可能匿名化した状態で分析を行った。
【結果および考察】
口腔機能の評価ではオーラルディアドコキネシスと反復唾液嚥下テストで有意差を認めた。オーラルディアドコキネシスのtaの発音で口腔機能向上プログラム前は5.1±1.5回/秒、プログラム後は5.6±0.8回/秒と増加を認め、反復唾液嚥下テストではプログラム前は4.2±1.3回、プログラム後は5.2±1.7回と増加を認めた。舌圧検査、咀嚼能力検査、オーラルディアドコキネシスpa,kaはプログラム前後で有意差を認めなかったが上昇傾向を認めた。改定水飲みテストはプログラム前後ともに対象者全員が正常値であった。口腔機能の評価はプログラム後でほとんどの項目で増加もしくは増加傾向であった。通所型サービスCにおける歯科専門職による口腔機能向上プログラムは口腔機能の向上に有効と考えられた。
(COI開示:なし)