[P一般-030] 組織硬度計による、顎下部の硬さの測定
【緒言】
我々は、健康成人において超音波エラストグラフィを用いて顎下部から舌の硬さの測定を行い、安静時と水分保持時の舌の硬さに差があることを報告した。水分保持時の舌の動きには外舌筋などが関係する。そこで今回は、舌機能時の客観的な指標を得ることを目的として、簡易型組織硬度計を用いて顎下部の硬さを測定し、安静時と水分保持時で違いがあるかについて検討した。
【方法】
対象は、健康な成人10名(男性3名,女性7名)とした。対象者は全て個性正常咬合で歯の欠損はなかった。組織硬度計MyotonPRO(バイオリサーチセンタ株式会社)を用い、Frequency(周波数)、Stiffness(筋硬度)、Decrement(弾力性)、Relaxation(変形緩和時間)、Creep(ひずみ増加)の5つの異なる筋肉特性を客観的に評価した。参加者には座位にてフランクフルト平面が床と平行になる姿勢を取らせ、安静時と水保持時の顎下部の硬さを測定した。安静時は舌をリラックスした状態にするよう、水保持時は5mlの水を口腔内で保持するように指示した。統計学的分析にはWilcoxonの符号付順位和検定を用いた。
【結果と考察】
安静時と水分保持時の値は、各々Frequency(Hz)13.25±1.50、13.86±1.85、Stiffness(N/m)231.94±56.13、252.39±74.55、Decrement(対数減少値)1.33±0.21、1.32±0.27、Relaxation(ms) 22.19±3.08、20.22±3.48、Creep (デボラ数) 1.30±0.15、1.17±0.13であった。安静時に比べ水保持時には、FrequencyとStiffnessが有意に大きく、RelaxationとCreepが有意に小さかった(p<0.05)。Decrementは有意差が認められなかったが、これは、顎下部の脂肪の厚さが影響したためだと考える。本研究より、組織硬度計を用いた顎下部の硬さに違いが認められたことから、舌機能時には顎下部の硬さが変化する可能性が示唆された。
(COI開示:なし)
(東京歯科大学 倫理審査委員会承認番号 719)
我々は、健康成人において超音波エラストグラフィを用いて顎下部から舌の硬さの測定を行い、安静時と水分保持時の舌の硬さに差があることを報告した。水分保持時の舌の動きには外舌筋などが関係する。そこで今回は、舌機能時の客観的な指標を得ることを目的として、簡易型組織硬度計を用いて顎下部の硬さを測定し、安静時と水分保持時で違いがあるかについて検討した。
【方法】
対象は、健康な成人10名(男性3名,女性7名)とした。対象者は全て個性正常咬合で歯の欠損はなかった。組織硬度計MyotonPRO(バイオリサーチセンタ株式会社)を用い、Frequency(周波数)、Stiffness(筋硬度)、Decrement(弾力性)、Relaxation(変形緩和時間)、Creep(ひずみ増加)の5つの異なる筋肉特性を客観的に評価した。参加者には座位にてフランクフルト平面が床と平行になる姿勢を取らせ、安静時と水保持時の顎下部の硬さを測定した。安静時は舌をリラックスした状態にするよう、水保持時は5mlの水を口腔内で保持するように指示した。統計学的分析にはWilcoxonの符号付順位和検定を用いた。
【結果と考察】
安静時と水分保持時の値は、各々Frequency(Hz)13.25±1.50、13.86±1.85、Stiffness(N/m)231.94±56.13、252.39±74.55、Decrement(対数減少値)1.33±0.21、1.32±0.27、Relaxation(ms) 22.19±3.08、20.22±3.48、Creep (デボラ数) 1.30±0.15、1.17±0.13であった。安静時に比べ水保持時には、FrequencyとStiffnessが有意に大きく、RelaxationとCreepが有意に小さかった(p<0.05)。Decrementは有意差が認められなかったが、これは、顎下部の脂肪の厚さが影響したためだと考える。本研究より、組織硬度計を用いた顎下部の硬さに違いが認められたことから、舌機能時には顎下部の硬さが変化する可能性が示唆された。
(COI開示:なし)
(東京歯科大学 倫理審査委員会承認番号 719)