The 32nd Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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摂食機能療法専門歯科医師審査/更新ポスター

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摂食機能療法専門歯科医師審査/更新ポスター

[摂食P-17] 当院における医療スタッフへの教育活動と地域連携に関する取り組み

○平塚 正雄1 (1. 医療法人博仁会 福岡リハビリテーション病院歯科)

【緒言】
 回復期脳卒中患者のリハビリテーション(以下,リハ)では多職種が一つのチームとして患者に関わり,それぞれの専門職が専門的な技術や知識を提供し,共に患者のADLゴールと在宅復帰を目指している。当院では脳卒中リハ医療チームの一員として歯科医師,歯科衛生士が入院患者の転帰予測に基づいた口腔健康管理に取り組んでいる。今回,当院における摂食機能療法専門歯科医師の教育活動と地域での活動について報告する。
【方法】
 2016年7月~2020年12月の期間に実施した当院医療スタッフ等への教育活動と地域の主たる医療連携機関,歯科医師会との連携活動内容について調査した。
【結果と考察】
 活動内容としては①脳卒中患者の口腔環境とオーラルマネジメントの実際について(院内研修会),②嚥下内視鏡検査による評価法について(院内研修会),③嚥下内視鏡検査の実際について(入院患者症例の見学),④高度急性期病院脳血管チームとの研修会,⑤歯科医師会地域連携室主催の研修会などであった。脳卒中リハ医療における口腔健康管理ではスペシャルニーズへの配慮と回復期から生活期に対応した口腔保健の健康プランを含めた生活支援の継続が必要になる。そのためにも脳卒中急性期から生活期に繋がる口腔健康管理のための多職種連携が必要になる。特に回復期では脳卒中患者が障害のある地域生活者になるという視点から,地域の歯科医院や他の職種との連携・協働を支援するための活動が重要である(COI開示:なし)。