[摂食P-29] 地域歯科保健医療センターにおける摂食嚥下障害患者支援への取り組み
【目的】
杉並区歯科保健医療センターは一般の歯科受診が困難な障害者・要介護者を対象とした歯科医師会立の診療室である。外来・訪問での歯科診療だけでなく,歯科衛生士による居宅療養管理指導を利用した訪問指導,地域での多職種連携なども積極的に行っている。今回は2016年~2020年における摂食機能障害患者支援における活動を報告する。
【方法】
1.診療における摂食嚥下指導,2.多職種連携,地域ケア会議での役割,3.摂食・嚥下機能支援推進事業における講演会・事例検討会の開催
【結果と考察】
1.保険診療で算定された摂食機能療法は2016年146件,2017年172件,2018年157件,2019年176件,2020年102件であった。嚥下内視鏡検査は,2018年5件,2019年25件,2020年12件であった。2.杉並区における在宅医療地域ケア会議は,杉並区内を7つの圏域に分けて開催される。各圏域で年3回行われるため、センターの歯科医師・歯科衛生士が分担し参加している。さまざまなテーマが取り上げられる中、2016~2019年では「高齢者の口腔ケアと摂食嚥下機能評価」,「誤嚥性肺炎と口腔ケア」「歯科に学ぶ地域での効果的な連携とは」「訪問歯科の現状と『食べる』を支える連携」などのテーマで講義・グループ討論が行われた。3.摂食・嚥下機能障害を有する療養中の高齢者等が,安心・安全に食生活を楽しみ,より質の高い生活を享受できるよう地域で支える体制をつくることを目的に講演会,事例検討会を開催した。2019年~2020年までに講演会1回,事例検討会3回が開催され,延べ456名の参加があった。
要介護者への診療は,生活面への指導も重要となりその都度情報収集を行い,必要に応じた指導を行う。報酬算定しない場合があるものの,摂食嚥下機能への経過は常に観察が必要である。必要に応じた嚥下内視鏡検査は連携している医療機関に依頼する場合もあり,状況に応じた地域連携を行っている。各種研修会においては,指導的立場として他職種への対応が求められる。今後も専門性を活かした活動が多職種に求められると推察されるため,患者向けだけでなく広く情報を広げていきたい。
杉並区歯科保健医療センターは一般の歯科受診が困難な障害者・要介護者を対象とした歯科医師会立の診療室である。外来・訪問での歯科診療だけでなく,歯科衛生士による居宅療養管理指導を利用した訪問指導,地域での多職種連携なども積極的に行っている。今回は2016年~2020年における摂食機能障害患者支援における活動を報告する。
【方法】
1.診療における摂食嚥下指導,2.多職種連携,地域ケア会議での役割,3.摂食・嚥下機能支援推進事業における講演会・事例検討会の開催
【結果と考察】
1.保険診療で算定された摂食機能療法は2016年146件,2017年172件,2018年157件,2019年176件,2020年102件であった。嚥下内視鏡検査は,2018年5件,2019年25件,2020年12件であった。2.杉並区における在宅医療地域ケア会議は,杉並区内を7つの圏域に分けて開催される。各圏域で年3回行われるため、センターの歯科医師・歯科衛生士が分担し参加している。さまざまなテーマが取り上げられる中、2016~2019年では「高齢者の口腔ケアと摂食嚥下機能評価」,「誤嚥性肺炎と口腔ケア」「歯科に学ぶ地域での効果的な連携とは」「訪問歯科の現状と『食べる』を支える連携」などのテーマで講義・グループ討論が行われた。3.摂食・嚥下機能障害を有する療養中の高齢者等が,安心・安全に食生活を楽しみ,より質の高い生活を享受できるよう地域で支える体制をつくることを目的に講演会,事例検討会を開催した。2019年~2020年までに講演会1回,事例検討会3回が開催され,延べ456名の参加があった。
要介護者への診療は,生活面への指導も重要となりその都度情報収集を行い,必要に応じた指導を行う。報酬算定しない場合があるものの,摂食嚥下機能への経過は常に観察が必要である。必要に応じた嚥下内視鏡検査は連携している医療機関に依頼する場合もあり,状況に応じた地域連携を行っている。各種研修会においては,指導的立場として他職種への対応が求められる。今後も専門性を活かした活動が多職種に求められると推察されるため,患者向けだけでなく広く情報を広げていきたい。