[摂食P-34] 摂食嚥下支援を目的とした歯科大学附属クリニックの現状と地域活動
【目的】大学附属クリニックの現状を分析し、地域医療の実践および臨床を通じた教育について紹介する。
【方法と結果】
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックは、2012年に摂食嚥下支援を目的に東京都小金井市に開設した。患者統計を基に、クリニックの活動を調査した。
【結果と考察】
患者統計2020年10月まで9年間の初診患者は、11301名であり、男性5455名、女性5846名であった。初診時の診療形態は、外来診療、4238名(38%)、施設や病院への訪問診療、6258名(55%)、在宅診療、800名(7%)、オンライン診療は5名であった。患者の年齢は、5歳未満の者が1213名(11%)、6歳から12歳の者が552名(5%)、65歳以上の者は78.6名(69%)であり、75歳以上の者は6492名(57%)であった。基礎疾患は、脳血管疾患が最も多く、28%、サルコペニアを含めた廃用は21%、認知症17%、進行性神経筋疾患6%、知的能力障害6%、ダウン症5%、自閉症3%などであった。2020年の11月の月あたり受診患者は、小児患者(12歳以下)は延べ224件、高齢者外来は、409件、病院、施設訪問は176件、在宅患者への訪問は235件であった。
地域活動では、多摩地区で活動する在宅カンファレンスや地域NSTに世話人や理事としてスタッフが参加している。また、小金井市における5つの連携部会に部会員として参加している。さらに、医師会の主催する多職種向けの講演会の講師や事務局を務めている。また、クリニック主催の講演会を年間6回程度実施しており、コロナ前においては、市のホールにて毎回200人前後の参加者を得て、コロナ中においてはWEB研修に切り換えて実施している。
歯学部1学年および5学年の臨床実習の場として活用されている。在宅診療の同行実習は必須としており、生活視点の歯科医療の実践と、多職種との連携を学ぶ場として活用している。
【考察】
地域包括ケアシステムにおける歯科診療所の役割がもとめられるなか、歯科大学附属歯科クリニックとして地域と連携し歯科医療を実践している。クリニックは歯学部生の臨床実習の場として活用されており、卒業後に多くの者が地域医療の担い手になることを考慮すると、その役割は大きいと考える。
【方法と結果】
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックは、2012年に摂食嚥下支援を目的に東京都小金井市に開設した。患者統計を基に、クリニックの活動を調査した。
【結果と考察】
患者統計2020年10月まで9年間の初診患者は、11301名であり、男性5455名、女性5846名であった。初診時の診療形態は、外来診療、4238名(38%)、施設や病院への訪問診療、6258名(55%)、在宅診療、800名(7%)、オンライン診療は5名であった。患者の年齢は、5歳未満の者が1213名(11%)、6歳から12歳の者が552名(5%)、65歳以上の者は78.6名(69%)であり、75歳以上の者は6492名(57%)であった。基礎疾患は、脳血管疾患が最も多く、28%、サルコペニアを含めた廃用は21%、認知症17%、進行性神経筋疾患6%、知的能力障害6%、ダウン症5%、自閉症3%などであった。2020年の11月の月あたり受診患者は、小児患者(12歳以下)は延べ224件、高齢者外来は、409件、病院、施設訪問は176件、在宅患者への訪問は235件であった。
地域活動では、多摩地区で活動する在宅カンファレンスや地域NSTに世話人や理事としてスタッフが参加している。また、小金井市における5つの連携部会に部会員として参加している。さらに、医師会の主催する多職種向けの講演会の講師や事務局を務めている。また、クリニック主催の講演会を年間6回程度実施しており、コロナ前においては、市のホールにて毎回200人前後の参加者を得て、コロナ中においてはWEB研修に切り換えて実施している。
歯学部1学年および5学年の臨床実習の場として活用されている。在宅診療の同行実習は必須としており、生活視点の歯科医療の実践と、多職種との連携を学ぶ場として活用している。
【考察】
地域包括ケアシステムにおける歯科診療所の役割がもとめられるなか、歯科大学附属歯科クリニックとして地域と連携し歯科医療を実践している。クリニックは歯学部生の臨床実習の場として活用されており、卒業後に多くの者が地域医療の担い手になることを考慮すると、その役割は大きいと考える。