[P7-01] 老人介護施設における要介護高齢者や介護職員と歯学部生を電子的に繋いだPBL演習の取組
【目的】
我々は要介護高齢者施設に歯学部3年生を引率し,療養者に直接インタビューや口腔内診査を行わせ,医療・介護スタッフから療養者の情報を得て,口腔栄養関連サービスをどのように介護現場で最適化するかを議論するテュートリアル演習を12年間にわたり行ってきた.昨年度から,コロナ禍のため要介護高齢者施設に学生を訪問させることができず,この演習のほぼ全過程のオンライン化を試みたので報告する.
【方法】
2020年度3年生53名(女性37名,男性16名)と2021年度3年生50名(女性24名,男性26名)を対象に,28時間ほぼ全ての演習をオンライン化した.
オリエンテーション及び特別講演については,Microsoft Teams(以下,Teams)を使用しライブ講義を実施した.臨床栄養学講義についてはMicrosoft Streamを用いたオンデマンド配信とし,グループワーク期間中に再視聴を行い復習ができるように工夫した.各種介護食の実際を体験する試食実習については,自宅で各自試食を行うこととした.症例ごとのグループワークはTeamsのチャネルを少人数(8-9名)で作成し,その中でディスカッションを行った.療養者の口腔内や栄養摂取に関する問題点を抽出,解決する方策について議論し,その内容を最終発表会で各グループが発表,議論した.
【結果と考察】
学生各自は,通常の施設見学実習と同様,テューターの教員が配布した担当療養者の情報シート(年齢,病歴, 職歴,介護度,口腔内所見,食形態など)を用いて予習を行った.その後,施設に赴く代わりに療養者や介護者に対するインタビューや食事の様子,食事内容などの情報を教員を介して医療・介護スタッフに複数回リクエストし,写真や動画などの資料で得ることにより,身体的,精神的,社会的な問題の議論を深めていった.Teamsによるグループワークに対する学生の適応能力は高かった.しかし,試食や身体計測の相互実習や療養者や医療・ 介護スタッフとのインタビューについてはより臨場感が感じられるオンライン演習となるよう改善が必要と考えられた.(COI 開示:なし) (倫理審査対象外)
我々は要介護高齢者施設に歯学部3年生を引率し,療養者に直接インタビューや口腔内診査を行わせ,医療・介護スタッフから療養者の情報を得て,口腔栄養関連サービスをどのように介護現場で最適化するかを議論するテュートリアル演習を12年間にわたり行ってきた.昨年度から,コロナ禍のため要介護高齢者施設に学生を訪問させることができず,この演習のほぼ全過程のオンライン化を試みたので報告する.
【方法】
2020年度3年生53名(女性37名,男性16名)と2021年度3年生50名(女性24名,男性26名)を対象に,28時間ほぼ全ての演習をオンライン化した.
オリエンテーション及び特別講演については,Microsoft Teams(以下,Teams)を使用しライブ講義を実施した.臨床栄養学講義についてはMicrosoft Streamを用いたオンデマンド配信とし,グループワーク期間中に再視聴を行い復習ができるように工夫した.各種介護食の実際を体験する試食実習については,自宅で各自試食を行うこととした.症例ごとのグループワークはTeamsのチャネルを少人数(8-9名)で作成し,その中でディスカッションを行った.療養者の口腔内や栄養摂取に関する問題点を抽出,解決する方策について議論し,その内容を最終発表会で各グループが発表,議論した.
【結果と考察】
学生各自は,通常の施設見学実習と同様,テューターの教員が配布した担当療養者の情報シート(年齢,病歴, 職歴,介護度,口腔内所見,食形態など)を用いて予習を行った.その後,施設に赴く代わりに療養者や介護者に対するインタビューや食事の様子,食事内容などの情報を教員を介して医療・介護スタッフに複数回リクエストし,写真や動画などの資料で得ることにより,身体的,精神的,社会的な問題の議論を深めていった.Teamsによるグループワークに対する学生の適応能力は高かった.しかし,試食や身体計測の相互実習や療養者や医療・ 介護スタッフとのインタビューについてはより臨場感が感じられるオンライン演習となるよう改善が必要と考えられた.(COI 開示:なし) (倫理審査対象外)