一般社団法人日本老年歯科医学会 第33回学術大会

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シンポジウム10
在宅歯科医療シンポジウム:機能改善を望めない高齢患者の歯科診療指針策定のためのケーススタディ

2022年6月12日(日) 10:10 〜 11:30 第1会場 (りゅーとぴあ 2F コンサートホール)

座長:佐藤 裕二(昭和大学歯学部高齢者歯科学講座 教授)、小玉 剛(日本歯科医師会 常務理事)

企画:在宅歯科医療委員会
*認定制度指定研修

[SY10-3] 機能改善を望めない高齢患者の歯科診療指針策定のためのケーススタディ

○菊谷 武 (日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック)

【略歴】
1988年 日本歯科大学歯学部卒業
2001年10月より 附属病院 口腔介護・リハビリテーションセンター センター長
2005年4月より助教授
2010年4月 教授
2012年1月 東京医科大学兼任教授
2012年10月 口腔リハビリテーション多摩クリニック 院長
【抄録】
大学附属のクリニックである当院は、地域包括ケアシステムにおける歯科の在り方を模索し、それを歯学部生、臨床研修歯科医師に伝える目的で10年前に開院した。現在は、月に約400件の訪問診療を行い、そのうち在宅診療は300件程度である。摂食嚥下障害を有する患者への関りが多く、自ずと人生の最終段階に向かっている患者が多くいる。訪問診療で初診を受けた患者の約半数は1年以内に死亡している。また、がん患者の在宅看取りケースに多く介入しており、1年間に40ケースほど看取りに立ち会い、医師、訪問看護師などとデスカンファを通じ課題抽出、振り返りを行っている。