[P73] 歯科大学に併設した学生参加型認知症カフェの試み
【目的】
認知症カフェは,認知症の本人だけでなく,その家族が地域住民や専門職と相互に情報を共有し,お互いを理解し合い,本人はもとより,介護者の負担軽減を地域全体で支援する取り組みである。この取り組みは,2015年に策定された新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)の7つの柱となる施策の一部にも盛り込まれており,2020年度実態調査によると47都道府県1,518市町村にて7,737カフェが運営されている。我々は全国で初めて歯学部併設の認知症カフェを開設し,学生参加の運営を実施したので報告する。
【方法】
学内における認知症カフェの開設計画は2017年に始まり,開設場所,必要機材,広報活動の方法,会計方法について協議を重ねた。大学敷地内にあった旧喫茶店スペースの改装工事を行い,オープンキッチンを備えたカフェスペースを準備した。日本歯科大学新潟生命歯学部の学生(訪問歯科グルンド15名)と日本歯科大学新潟病院の歯科医師,歯科衛生士,看護師,管理栄養士が企画,運営を担当し,2018年12月に第1回の認知症カフェを開催した。その後は2020年2月まで月1回のペースで開催し,新型コロナウイルス感染症の影響により一旦中断したが2021年にはWebにて開催した。レクリエーションとして毎回さまざまな内容を企画し、習字、お菓子作り、健口体操、認知症予防音楽体操、介護食の料理教室などを実施した。
【結果と考察】
初回は教職員主導で開催されていたが,回を重ねるごとに学生が自主的に行動するようになり,主体的な学びの機会となった。学外よりケアマネジャー,管理栄養士,訪問看護師,地域包括支援センター職員など多様な職種の参加や,他大学の管理栄養士学科の学生とのコラボレーションもあり,学生はこうした他職種の方々や学生との交流を通じて,他職種の業務内容を理解することにも繋がったと思われる。 認知症カフェは、学生にとって認知症の理解,高齢者とのコミュニケーション方法,他職種の業務内容,家族の思いについて身をもって体験することのできる有益な教育現場となった。
(COI開示:なし,倫理審査対象外)
認知症カフェは,認知症の本人だけでなく,その家族が地域住民や専門職と相互に情報を共有し,お互いを理解し合い,本人はもとより,介護者の負担軽減を地域全体で支援する取り組みである。この取り組みは,2015年に策定された新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)の7つの柱となる施策の一部にも盛り込まれており,2020年度実態調査によると47都道府県1,518市町村にて7,737カフェが運営されている。我々は全国で初めて歯学部併設の認知症カフェを開設し,学生参加の運営を実施したので報告する。
【方法】
学内における認知症カフェの開設計画は2017年に始まり,開設場所,必要機材,広報活動の方法,会計方法について協議を重ねた。大学敷地内にあった旧喫茶店スペースの改装工事を行い,オープンキッチンを備えたカフェスペースを準備した。日本歯科大学新潟生命歯学部の学生(訪問歯科グルンド15名)と日本歯科大学新潟病院の歯科医師,歯科衛生士,看護師,管理栄養士が企画,運営を担当し,2018年12月に第1回の認知症カフェを開催した。その後は2020年2月まで月1回のペースで開催し,新型コロナウイルス感染症の影響により一旦中断したが2021年にはWebにて開催した。レクリエーションとして毎回さまざまな内容を企画し、習字、お菓子作り、健口体操、認知症予防音楽体操、介護食の料理教室などを実施した。
【結果と考察】
初回は教職員主導で開催されていたが,回を重ねるごとに学生が自主的に行動するようになり,主体的な学びの機会となった。学外よりケアマネジャー,管理栄養士,訪問看護師,地域包括支援センター職員など多様な職種の参加や,他大学の管理栄養士学科の学生とのコラボレーションもあり,学生はこうした他職種の方々や学生との交流を通じて,他職種の業務内容を理解することにも繋がったと思われる。 認知症カフェは、学生にとって認知症の理解,高齢者とのコミュニケーション方法,他職種の業務内容,家族の思いについて身をもって体験することのできる有益な教育現場となった。
(COI開示:なし,倫理審査対象外)