[SY7-3] 訪問での全身管理、私はこうする
【略歴】
2004年 東京医科歯科大学歯学部卒業
2008年 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 高齢者歯科学分野修了
2008年 東京医科歯科大学歯学部附属病院 高齢者歯科学分野医員
2011年 大阪大学歯学部附属病院 顎口腔機能治療部医員
2014年 東京医科歯科大学 高齢者歯科学分野助教
2017年 医療法人社団悠翔会 悠翔会在宅クリニック歯科診療部勤務
2004年 東京医科歯科大学歯学部卒業
2008年 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 高齢者歯科学分野修了
2008年 東京医科歯科大学歯学部附属病院 高齢者歯科学分野医員
2011年 大阪大学歯学部附属病院 顎口腔機能治療部医員
2014年 東京医科歯科大学 高齢者歯科学分野助教
2017年 医療法人社団悠翔会 悠翔会在宅クリニック歯科診療部勤務
【抄録(Abstract)】
歯科訪問診療では歯科治療が目的ではなく手段であり、歯科治療を通じて在宅療養生活を支える。要介護高齢者が増加し、医科歯科連携の必要性が認識され、歯科訪問診療の需要は高まっている。また、その内容は一般的な歯科治療から摂食嚥下障害や看取りへの対応に至るまで多様である。 多様な内容の一つに抜歯などの観血処置がある。多彩な疾患を持つ要介護高齢者を自宅で診療する歯科訪問診療では、全身管理が必要になる場合が多い。一方で、病気の人の診かたがわからないという声をよく聞く。病気の患者さんの診かたがわからないというのは、おそらく疾患の病態とそれに対して出される薬剤や歯科治療時に留意すべき点が連想的にでてこないのだと思う。病気や治療法、薬剤は日進月歩であり、キャッチアップも必要とされる。また、訪問診療の患者さんの全身状態はどんどん重症化している。このような状況のなかで、どのように全身管理を行うかは、日々の臨床の中で悩ましい問題である。 私は口腔外科や麻酔科の専門医ではなく、当学会の先生方と同じように悩みながら臨床をしている一臨床家に過ぎないのだが、今回は抜歯などの観血処置時に必要と思われる全身管理について、なぜ不得手であるのかの考察と全身管理の実際について、ケースを交えて自分が気をつけていることをお伝えさせていただければと思う。
歯科訪問診療では歯科治療が目的ではなく手段であり、歯科治療を通じて在宅療養生活を支える。要介護高齢者が増加し、医科歯科連携の必要性が認識され、歯科訪問診療の需要は高まっている。また、その内容は一般的な歯科治療から摂食嚥下障害や看取りへの対応に至るまで多様である。 多様な内容の一つに抜歯などの観血処置がある。多彩な疾患を持つ要介護高齢者を自宅で診療する歯科訪問診療では、全身管理が必要になる場合が多い。一方で、病気の人の診かたがわからないという声をよく聞く。病気の患者さんの診かたがわからないというのは、おそらく疾患の病態とそれに対して出される薬剤や歯科治療時に留意すべき点が連想的にでてこないのだと思う。病気や治療法、薬剤は日進月歩であり、キャッチアップも必要とされる。また、訪問診療の患者さんの全身状態はどんどん重症化している。このような状況のなかで、どのように全身管理を行うかは、日々の臨床の中で悩ましい問題である。 私は口腔外科や麻酔科の専門医ではなく、当学会の先生方と同じように悩みながら臨床をしている一臨床家に過ぎないのだが、今回は抜歯などの観血処置時に必要と思われる全身管理について、なぜ不得手であるのかの考察と全身管理の実際について、ケースを交えて自分が気をつけていることをお伝えさせていただければと思う。