The 35th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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摂食機能療法専門歯科医師審査/更新ポスター

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摂食機能療法専門歯科医師更新ポスター

[摂食更新P-03] 多職種を対象とした摂食嚥下リハビリテーション研修会実施についての報告

○山本 昌直1 (1. 岡山大学病院 スペシャルニーズ歯科センター)

【緒言】
 摂食嚥下リハビリテーションの分野には多くの職種が関わっている。籍校では,2005年から摂食嚥下リハビリテーションに従事する医療・福祉関係職種の基礎的知識・技術レベルの向上を目的として,地域歯科医師会,歯科衛生士会とも連携して,多職種の参加できる公開講座を実施している。摂食機能療法専門歯科医師として,2019年度から2023年度,この研修会を実施・運営を行ったので報告する。
【活動】
 研修会は摂食嚥下リハビリテーションに従事あるいは関心のある者を対象として,4月から7月にかけて,全9回の講義と実習による研修会を実施した。講師として医師,歯科医師,歯科衛生士,言語聴覚士,作業療法士,管理栄養士といった幅広い分野の講師を招いて行った。受講者の職種は医師,歯科医師,看護師,歯科衛生士,歯科技工士,言語聴覚士,理学療法士,作業療法士,管理栄養士・栄養士,特別支援学校などの教員,介護士など多岐にわたる。 2019年度は対面形式で実施したが,2020年度はコロナ禍のため中止となった。2021年からは,COVID-19感染拡大防止の観点からオンライン形式での実施を検討し,WEB会議システムのZoomを使用して研修会を開催した。開催方式上,実習を行うことができないため,実技の様子を録画して共有もしくはリアルタイムで共有する方法を用いて視覚的な理解が深められるよう工夫した。その後も2023年度までコロナ禍が継続したため,オンライン形式での実施を継続した。
【結果と考察】
 摂食嚥下リハビリテーションに関わる多職種の基礎的知識・技術レベルの向上を目的として本研修会の継続,運営を行っていたが,コロナ禍という未曾有の事態に直面したことで,実施形式の変更を余儀なくされた。感染対策として有用なオンライン形式ではあるが,導入当初は運営側・受講者側双方ともシステムの使用に慣れないところがあり苦慮した。年を追うごとに,オンライン形式の研修会参加に受講者側が慣れてきた影響があり,システムの導入は比較的スムースになっていった。オンラインの特性上,いかに集中力を途切れささずに,視覚的にわかりやすい工夫をしていくかが重要であった。次年度は,コロナ禍が収束してきたこともあり,再び実習を含めた対面形式で開催する予定である。
(COI 開示:なし)
(倫理審査対象外)