[P-05] オーラルフレイル予防のための地域連携講座の活動報告
【目的】
2018年からオーラルフレイル予防の普及啓発を目的に,まちかど保健室と連携して「お口の健康講座」を開催してきた。6年間の活動を振り返りより効果的なプログラムについて検討した。
【方法】
調査はCOVID-19拡大前の2018年4月から5類感染症移行後の2023年12月までの運営記録から行った。収集項目は実施回数,参加人数,年齢,講話内容,運営記録の回覧後のスタッフへのアンケート結果である。今後の啓発活動にむけて現状と課題の共有のために6名によるスタッフミーティングを行った。
【結果と考察】
健康講座は途中数回の中止があったが継続された。参加者はまちかど保健室のホームページと配布した予告チラシにより募集し抽選により選択された。実施回数は2018年が12回,2019年が11回,2020年が2回,2021年が5回,2022年が16回(2部制実施),2023年が7回であった。実施総合計は53回である。COVID-19の拡大防止のため中止期間は2020年2月から3月,2021年4月から6月,8月から9月,2023年1月から3月であった。また5類感染症移行後は参加募集人数を制限しての実施となった。参加者の年齢は,60歳未満が5名,60歳代が23名,70歳代が301名で80歳以上が322名であった。延べの参加者総数は651名であった。最も多い年齢層は80歳以上であった。60歳未満の参加では,施設のオーラルフレイル対策の指導的立場への配慮の必要性があった。講話の内容は,口腔機能低下症精密検査,口腔の体操,歯科と生活習慣病,摂食嚥下機能障害,誤嚥性肺炎予防,補綴装置の5つに大別された。参加者は女性が多くいずれも歯科への関心度が高かった。今後はさらなる意識向上となるテーマが望まれた。数回行った口腔機能低下症検査の数値評価には関心が高かった。配慮すべきは機能低下が数値として示された参加者には自己肯定感が高まる説明が必要と感じられた。ラジオ体操などの聞き慣れた音楽に合わせた口腔体操の指導は自宅で実践できる体験型講話として今後の展開ができる。当初、講話は聴講だけであったが、2023年4月から講話に加えて体験型実習を追加したことから、高齢な参加者の安全確保のため見守りのスタッフが必要となった。スタッフに対するアンケート調査による研究である。(COI 開示:なし)(倫理審査対象外)
2018年からオーラルフレイル予防の普及啓発を目的に,まちかど保健室と連携して「お口の健康講座」を開催してきた。6年間の活動を振り返りより効果的なプログラムについて検討した。
【方法】
調査はCOVID-19拡大前の2018年4月から5類感染症移行後の2023年12月までの運営記録から行った。収集項目は実施回数,参加人数,年齢,講話内容,運営記録の回覧後のスタッフへのアンケート結果である。今後の啓発活動にむけて現状と課題の共有のために6名によるスタッフミーティングを行った。
【結果と考察】
健康講座は途中数回の中止があったが継続された。参加者はまちかど保健室のホームページと配布した予告チラシにより募集し抽選により選択された。実施回数は2018年が12回,2019年が11回,2020年が2回,2021年が5回,2022年が16回(2部制実施),2023年が7回であった。実施総合計は53回である。COVID-19の拡大防止のため中止期間は2020年2月から3月,2021年4月から6月,8月から9月,2023年1月から3月であった。また5類感染症移行後は参加募集人数を制限しての実施となった。参加者の年齢は,60歳未満が5名,60歳代が23名,70歳代が301名で80歳以上が322名であった。延べの参加者総数は651名であった。最も多い年齢層は80歳以上であった。60歳未満の参加では,施設のオーラルフレイル対策の指導的立場への配慮の必要性があった。講話の内容は,口腔機能低下症精密検査,口腔の体操,歯科と生活習慣病,摂食嚥下機能障害,誤嚥性肺炎予防,補綴装置の5つに大別された。参加者は女性が多くいずれも歯科への関心度が高かった。今後はさらなる意識向上となるテーマが望まれた。数回行った口腔機能低下症検査の数値評価には関心が高かった。配慮すべきは機能低下が数値として示された参加者には自己肯定感が高まる説明が必要と感じられた。ラジオ体操などの聞き慣れた音楽に合わせた口腔体操の指導は自宅で実践できる体験型講話として今後の展開ができる。当初、講話は聴講だけであったが、2023年4月から講話に加えて体験型実習を追加したことから、高齢な参加者の安全確保のため見守りのスタッフが必要となった。スタッフに対するアンケート調査による研究である。(COI 開示:なし)(倫理審査対象外)