第14回 日本抗加齢医学会総会

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新技術によるアンチエイジング医学のブレークスルーをめざして

Fri. Jun 6, 2014 1:10 PM - 2:40 PM 第10会場 (1006+1007 10F)

座長:堀江公仁子(埼玉医科大学ゲノム医学研究センター), 浦野友彦(東京大学22世紀医療センター)

【座長の言葉】
本セッションは、最新の高感度かつハイスループットな科学技術について、抗加齢医学への応用を示しつつベーシックサイエンスを紹介する、若手研究者によるチャレンジングな企画です。加齢疾患・病態における分子標的の探索手法を実例に、1題目はメタボリック症候群ならびにロコモティブ症候群を構成するcommon diseaseにおける遺伝子多型解析として、マイクロアレイに基づくゲノムワイド関連解析(GWAS)から疾患関連遺伝子を探索する手法について、2題目は無細胞技術を基盤としてヒト蛋白質を体系的に合成し、これをマイクロプレート上でビーズを用いた化学発光システム(ALPHAScreen技術)と融合させて高感度かつ自動化した抗原─抗体反応の検出を行う手法について解説いたします。3題目は圧倒的なパワーで大量のシーケンスデータを一度に得る事が可能な次世代シーケンサーを用いて、遺伝子変異や遺伝子発現、転写因子結合領域の解析を行い、がんの病態解明に行う手法について、4題目は細胞の代謝動態を包括的にみるメタボローム解析と遺伝子発現解析を統合的に行い、がんや幹細胞、老化におけるシグナル調節にかかわる分子の探索を行う手法について解説いたします。こうした新技術は臨床に応用される日も近く、分子情報に基づく個々の症例に適したテーラーメイド医療を構築すれば、アンチエイジング医学のブレークスルーにつながることが大いに期待されます。多数の皆様のご参加をお待ち致します。