第14回 日本抗加齢医学会総会

セッション情報

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慢性炎症 ~加齢、ストレス、生活習慣も炎症を引き起こす⁉~

2014年6月8日(日) 10:40 〜 12:10 第4会場 (1001+1002 10F)

座長:小川佳宏(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子内分泌代謝学分野), 熊ノ郷淳(大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学)

【座長の言葉】
我が国は他の先進諸国を大幅に上回るスピードで超高齢化が進んでいる。平均年齢が延びるということは、生活習慣やストレス、加齢、癌等の際に生じ、蓄積していく「内在性のストレス物質」に晒される機会や期間も増加するということである。
近年の免疫研究の目覚ましい進展によって、細菌やウイルスなどの病原体を感知するTLRやInflammasomeに代表される免疫センサーが次々と発見された。このような免疫センサーは、病原体を感知するだけで無く、長年の悪い生活習慣やストレス、加齢、癌等で生じる「内在性のストレス物質」(熱ショックタンパク、自分由来の核酸成分、活性酸素種、アミロイド、コレステロール、常在細菌由来の物質等)を感知して、知らず知らずのうちに体内で燻りながら炎症が進行し(慢性炎症)、生活習慣病、動脈硬化、免疫疾患、アルツハイマー、癌などの病気に深く関与していることが分かってきた。
本セッションでは、慢性炎症が関わる疾患として、メタボリックシンドローム、自己炎症性疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、その重要な制御機構としてRNA分解、さらに最新のイメージング技術を用いた慢性炎症の可視化を取り上げ、それぞれの領域のトップサイエンティストを招いて最新の知見を議論したい。