○吉川敏一 (京都府立医科大学学長)
セッション情報
会長特別企画
会長特別企画4
和食の文化からアンチエイジングを語る
2014年6月8日(日) 13:30 〜 14:55 第1会場 (大ホール 5F)
座長:森下竜一(大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学), 中島茂(岐阜大学大学院医学系研究科細胞情報学)
【座長の言葉】
世界中で10億人以上が過体重、3億人以上は病的な肥満(BMI > 30)と推計されている昨今、メタボの改善に運動や生活習慣の見直しなど様々な取り組みが提唱されていますが、我々体は食べたものでできている、何をどれだけどのように食べるか、毎日の食事が最も重要であることは疑う余地がありません。昨年平成25年12月に、「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。また、野菜や海産物に富んだ和食は、栄養学的そしてアンチエイジングの観点からも、世界中から注目されています。我が国の女性と男性の平均寿命がともに世界のトップクラスになったのは、医療レベルと向上とともに、食事が大きな要因でした。しかし、ちまたにはファーストフード店があふれ、学校給食もパンと牛乳が主体、子供が一番好きなのはハンバーグと、食事の欧米化が急速に進んでいます。1985年には1位であった沖縄県男性の平均寿命がその後急落したように、食事の欧米化により、これからの世代の健康・長寿は大きな危機にさらされているのではないかと危惧されます。「食い倒れ」の食都大阪で本総会が開催されるこの機会に、我々日本人の伝統的な食文化・和食の良さを、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。演者は、いずれもご高名な、京都府立医科大学学長吉川敏一本学会名誉理事長、フードコラムニスト門上武司さん、料亭菊乃井主人・日本料理アカデミー理事長村田吉弘さんにお願いしました。
○村田吉弘 (老舗料亭菊乃井主人/特定非営利活動法人日本料理アカデミー理事長)
○門上武司 (フードコラムニスト/「あまから手帖」編集顧問 株式会社ジオード 代表取締役/フードコラムニスト。)