第14回 日本抗加齢医学会総会

セッション情報

How to Session

How to Session1

日本におけるアンチエイジング診療の最前線(点滴療法、遺伝子検査から再生医療まで)

2014年6月6日(金) 16:20 〜 17:30 第12会場 (イベントホール 3F)

座長:日比野佐和子(大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学), 橋弥尚孝(大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学)

【座長の言葉】
抗加齢医学の医療技術は、世界において、日々飛躍的に進歩している。欧米や近隣のアジアにおいても、医療技術はどんどん進んでいるが、日本における医療は、繊細でその行き届いたサービスの点からは、世界からも注目されている。今回、このシンポジウムでは、日本人にあったアンチエイジング医療とは何かという観点から、アンチエイジング医療最前線の現場で活躍する医師達によって、実践的な立場から臨床検査、種々の最新治療について、ご講演いただく予定である。海外におけるアンチエイジング医療の最新情報から、アンチエイジング外来における血液、尿、唾液等を利用した種々の特殊検査、そして最新の遺伝子検査、点滴療法、幹細胞再生医療にいたるまで、明日からでもすぐに外来で応用できる情報を提供する。高濃度ビタミンC点滴療法を初めて日本に導入した点滴療法研究会の理事長である柳澤厚生先生には、新しい世代の予防医療の立場で、点滴療法の現状について、話していただく予定である。また、アンチエイジングの第一人者の一人である上符正志先生には、アンチエイジング外来の現状として、血液、尿、唾液等を利用した特殊検査について、検査方法、症例について、紹介していただく。そして、日本における遺伝子検査の実情とテロメア検査、マイクロRNA検査については、その領域の第一人者である田原栄俊先生にご講演いただく。このマイクロRNA検査は、今、最も世界中で注目される検査であり、癌や認知症の超早期発見技術として、日本が誇れる検査の一つである。また、テロメア検査におけるG テール長の測定は、世界で初のオンリーワンの検査であり、環境因子の改善により回復することから、 現状の環境因子による遺伝子にかかるストレス具合を測定できるマーカーとして、今後、アンチエイジングの領域で注目されることが期待される。そして、今、世界中でもホットな話題の一つである幹細胞治療については、日本で最も多くの症例を経験している久保伸夫先生が、脂肪由来間葉系幹細胞によるアンチエイジング治療とその安全性について、ご紹介いただくが、中でも、日本における幹細胞治療の今後の展望について、新法の改正により興味があるところである。