第14回 日本抗加齢医学会総会

Session information

プレシンポジウム

プレシンポジウム1

性差医療のこれから 老いも若きも 美・Beの秘密

Fri. Jun 6, 2014 9:00 AM - 10:30 AM 第2会場 (小ホール 5F)

座長:赤澤純代(金沢医科大学総合内科学集学的医療部総合治療センター女性外来), 対馬ルリ子(対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座)

【座長の言葉】
超高齢化社会を迎える日本であり、世界に類を見ない状況になってきている昨今、素敵に上手に年齢を重ねることが重要な課題となってきている。
その理由は、平均寿命と健康寿命に差(不健康な期間)があり、この部分の課題を解決することが超高齢化社会を乗り切る課題となるからだ。
女性の平均寿命と健康寿命の差が男性より大きいということは、女性は、不健康の時期が長いという事実であるまた、少子高齢化の人口の構造を見てその内訳では、現在、介護に関わっている性別は、8割は女性であることよりいかに健康寿命を延ばしていくかが大切である。2010年度では、男性では、平均寿命と健康寿命の差が男性では79.5-70.42=9.13年、女性では、86.30-73.62=12.68年という差があり、女性のほうが平均寿命は5年長いが、健康寿命は3年しか長くなく不健康な状態で2年経過することが分かった。日常生活をよりよく送るには女性の健康を支援する意義は大きく性差のある疾患の頻度と病態の理解や女性をみる視点を持った診療体制が必要となってくる。
また、若いときは、女性特有のホルモンの変動、更年期以降の閉経による疾患構造の変化、これまでの頑張ってきた世代の本当に望むリアルなサポートなどを語り合いたい。
少子高齢化である中、女性の健康は、妊娠出産と遺伝子を継代していくうえでもとても重要であるし、生活習慣病の予防をしていくうえでもキーパーソンとなりえるために女性の健康の包括的支援は、男性も女性も老いも若きもすべてがハッピーになる鍵をにぎっていると考えられる。これまでの男女参画の究極の要であるお互いを(それぞれの自己肯定感)大切にすることである。
老いも若きも日本も世界も何を求めているのかを自由に語りあいたい。

○エリカアンギャル1, 対馬ルリ子2, 渡邉賀子3, 大井律子4, 今村理子5, 赤澤純代6 (1元ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタント、2対馬ルリ子ライフクリニック女性医療ネットワーク代表、3麻布ミューズクリニック、4私のクリニック目白、5宮城県予防医学協会健診センター、6金沢医科大学総合内科集学的医療部女性総合外来総合内科集学的医療部女性総合外来)