第14回 日本抗加齢医学会総会

セッション情報

プレシンポジウム

プレシンポジウム4

代謝・栄養コントロールによるアンチエイジングの最前線

2014年6月6日(金) 09:00 〜 10:30 第5会場 (特別会議室 12F)

座長:近藤祥司(京都大学医学部附属病院老年内科), 勝谷友宏(勝谷医院/大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学)

【座長の言葉】
1960年頃、老化研究の始祖ともいえるショック博士やコンフォート博士は「老化とは死にやすくなること」と述べられました。当時の平均寿命は、先進国ですら50歳前後であり、日本の3大死因は、結核、肺炎、胃腸炎という3大感染症だったのですから、「老化」より以前に、不衛生や感染による「死」の恐怖がより身近にあったと推測されます。それから50年以上経過し、21世紀を迎えた今、「老化」の中身は大きく様変わりしました。多くの先進国で、平均寿命が70~75歳を超えるようになり、4大死因も、癌、脳卒中、肺炎、心筋梗塞と一変しました。「死」の前に、様々な「老化」の問題に直面せざるをなくなり、その多くは生活習慣病に起因することが分かってきました。そして、我々の生活習慣や栄養に介入することで、どのような変化が寿命や老化にもたらされるのかが、大きな関心事となりつつあります。
本シンポジウムでは、代謝栄養と老化の接点に関する研究において、新進気鋭の先生方に演者をお願いしました。老化研究の最先端の成果として、代謝や栄養の変化に、我々の生体内機構がどのように対応し、その結果、どのような疾病や寿命に影響が及ぶのかを紹介し、皆さんと議論したいと思います。