第14回 日本抗加齢医学会総会

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プレシンポジウム

プレシンポジウム8

養生訓─栄養応答の制御とアンチエイジング

Fri. Jun 6, 2014 9:00 AM - 10:30 AM 第9会場 (1004+1005 10F)

座長:前田和久(大阪大学大学院医学系研究科生体機能補完医学), 古家大祐(金沢医科大学糖尿病内分泌内科学)

【座長の言葉】
生体は様々な栄養応答シグナルによって恒常性を維持していますが、加齢および肥満によるその破綻は慢性炎症、インスリン抵抗性、そして癌、認知症がおこってきます。逆に、加齢に伴い摂食量が低下して、ロコモティブシンドロームとなる成因もいまだ明らかではありません。いずれの状態が生じても、結果として個々のQOLを損なうとともに生命予後も悪化します。
現在医療が対象とする病気治療としての食事療法は、カロリー制限を中心としたバランス良い食事摂取が基本とされてきましたが、一方、健康な人の更なる健康を指導するプラスの治療を目指す食事療法のもつ意義は、健康長寿を全うさせるところに有ります。
本シンポジウムでは、高齢者における摂食低下のメカニズム、栄養制御シグナルと幹細胞の機能や挙動、栄養応答シグナル変異とその是正について3人の演者に御発表頂き、栄養過多シグナルおよび栄養不良によって惹起される分子基盤を議論するとともに、その対策によってアンチエージングを目指す内容となっています。
本シンポジウムの成果は、わが国が直面している高齢化社会に栄養応答の制御と言う新たな観点から希望の光をもたらすと確信しています。