○塩田清二1, 中町智哉2 (1.昭和大学医学部, 2.富山大学大学院理工学研究科)
セッション情報
シンポジウム
シンポジウム14
ドライの最前線に迫る ─加齢制御を目指した外分泌腺の機能改善─
2014年6月7日(土) 14:40 〜 16:10 第3会場 (1003 10F)
座長:座長:斎藤一郎(鶴見大学歯学部病理学), 美島健二(昭和大学歯学部口腔病態診断科学講座 口腔病理学部門)
【座長の言葉】
ドライシンドローム(乾燥症候群)は、ドライアイ、ドライマウス、ドライスキンおよびドライバジャイナなどの乾燥症状を示す病態であり、近年この乾燥症状を呈する患者が増加傾向を示しています。本症の発症には、重篤な自己免疫疾患であるシェーグレン症候群に加えて、加齢やストレスなどの関連も指摘され、乾燥症状が重篤な場合には、視力低下や口腔機能の低下さらには誤嚥性肺炎のリスクを高めることから、著しいquality of life(QOL)の低下をもたらす可能性があります。とりわけ先進諸国の中でも高齢化が進む本邦においては、ますますその対応が必要とされています。
このことから本シンポジウムでは、生理活性物質を用いたドライアイの新規治療について塩田先生にご紹介頂き、井上先生には長寿のカギとして注目されるカロリー制限による唾液分泌能改善効果ついてお話し頂きます。さらに、ドライマウスの治療法としての再生医療の現状について美島先生にはご紹介頂き、辻先生には失われた外分泌腺組織を3次元的に回復する器官再生医療の研究戦略についてお話し頂く事を企画しましたので奮って御参加ください。
○井上裕子 (日本薬科大学薬学部生命医療薬学分野)
○美島健二 (昭和大学歯学部口腔病態診断科学講座口腔病理学部門)
○辻孝 (理化学研究所発生・再生科学総合研究センター)