第14回 日本抗加齢医学会総会

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シンポジウム

シンポジウム15

耳鼻咽喉科領域のアンチエイジング治療戦略

Sat. Jun 7, 2014 2:40 PM - 4:10 PM 第4会場 (1001+1002 10F)

座長:山下裕司(山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学分野), 池園哲郎(埼玉医科大学耳鼻咽喉科)

【座長の言葉】
耳鼻咽喉科は、聴覚・嗅覚等の感覚器機能、上気道における呼吸・免疫機能、音声・言語や嚥下機能など、ヒトのQOLに関する重要な領域を扱っている。
本シンポジウムでは、加齢変化によりQOL低下をもたらす耳鼻咽喉科領域の重要な機能に焦点を当てた。特に、加齢変化に伴う障害の発症機序の解明だけでなく、治療戦略を見据えた企画を考えた。
聴覚は、加齢変化により機能障害を来すことは良く知られているが、発症機序やその治療については明らかでない点が多い。佐々木亮先生には、難聴の新規原因診断マーカーCTPを用いて、加齢変化の新たな知見を発表いただく。また、菅原一真先生には、本学会においても重要なテーマの一つであるメタボリック症候群と老人性難聴との関連及び予防法について、新たな知見を紹介していただく。
嗅覚と加齢変化は、アルツハイマーなどの早期発見や治療への応用などにおいて、最も注目されている分野である。三輪高喜先生には、嗅覚とアンチエイジングについて、耳鼻咽喉科医の立場から論説していただく。
加齢による嚥下障害は、嚥下性肺炎の防止を含めて、老年医学では最も重要な分野の一つである。加齢による嚥下障害を予防出来れば、高齢者のQOL向上に直結する。兵藤政光先生には、その治療戦略について概説していただく。