○井手久満1, 堀江重郎2 (1.帝京大学医学部泌尿器科, 2.順天堂大学医学部泌尿器科)
セッション情報
シンポジウム
シンポジウム18
クルクミンはアンチエイジングの万能薬
2014年6月7日(土) 13:00 〜 14:30 第7会場 (1009 10F)
座長:森本達也(静岡県立大学薬学部分子病態学), 井手久満(帝京大学医学部泌尿器科)
【座長の言葉】
人類は、洋の東西を問わず、古来より、「薬食同源・医食同源」の考えと経験則に基づき、さまざまな疾患の予防や治療に食を利用してきた。さらに近年、機能性食品の分野における科学的研究の進展は著しく、多くの機能性食品を疾患の予防や治療に臨床応用する試みがなされている。健康食品として注目されている天然生薬ウコンに含まれるポリフェノールの一種であるクルクミンは、古くからインドではカレーに用いる香辛料・着色料として、中国では漢方として用いられ、米国では安全な食材として認可されている。我が国でも、健康食品やカレーだけでなく、古くからマスタード、たくあん漬や和菓子に用いられている。近年、クルクミンの生体に対する様々な作用が注目されており、世界各国で、研究が進められている。クルクミンの作用としては、フリーラジカル消去などを介した抗酸化作用や、NF-κBの活性化抑制などを介した抗炎症作用などが知られており、細胞保護作用を示す報告もある。臨床試験も多数実施されており、心不全予防や、がん、アルツハイマー病、その他の疾患に対する効果が期待されている。このように、クルクミンは多機能性を有し、1剤で多くの疾患の治療や予防ができる薬物となりうる可能性を秘めている。本シンポジウムでは、我が国におけるクルクミン研究のトップランナーによる、最新の知見の発表と、今後の研究の方向性や治療・予防戦略などをディスカッションする。
○津田孝範 (中部大学応用生物学部)
○森本達也1,2,3, 砂川陽一1,2,3, 刀坂泰史1,2,3, 長谷川浩二3 (1.静岡県立大学薬学部分子病態学, 2.静岡県立総合病院循環器内科, 3.国立病院機構京都医療センター展開医療研究部)
○中川泰彰1, 向井章悟1, 山田茂1, 松岡将之1, 樽見映里1, 今泉厚2, 橋本正2, 田村智英子2, 西平順3, 中村孝志1 (1.国立病院機構京都医療センター整形外科, 2.(株)セラバリューズ社, 3.北海道情報大学)
○前田清司 (筑波大学体育系スポーツ医学)