第14回 日本抗加齢医学会総会

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シンポジウム

シンポジウム23

アンチエイジングに必須な糖・脂質管理とは

Sat. Jun 7, 2014 1:00 PM - 2:30 PM 第10会場 (1006+1007 10F)

座長:前村浩二(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学), 吉田雅幸(東京医科歯科大学先進倫理医科学)

【座長の言葉】
世界に類をみない超高齢社会を迎えて日本において、アンチエイジングによる老化防止、健康寿命延長の実現における動脈硬化性疾患の予防は最重要課題である。動脈硬化性疾患は高齢者の主たる死因であるだけでなく、それらの後遺症によるADL・QOLの低下も健康寿命延長の阻害因子となる。
糖・脂質に代表される生体における代謝メカニズムの破綻は、それぞれ糖尿病・脂質異常症などの動脈硬化性疾患の進展病態として知られている。これまで比較的若年層を中心にガイドラインが整備されてきたが、超高齢社会の現在、高齢者におけるこれらの病態管理の重要性が注目されている。近年、加齢に伴う筋量・筋機能の低下(サルコペニア)という病態が身体機能の低下によるADL・QOLの低下だけでなく、糖・脂質代謝異常を増悪するということが知られてきた。加齢に伴う栄養障害と併せて、これらの病態が相互に高齢者の機能的自立の阻害因子となる複合的病態進展の機序が考えられている。
このような領域の展開をふまえ、本シンポジウムでは基礎から臨床まで高齢者の代謝異常の機序と戦略に関する最新知見をご紹介いただくこととする。

○益崎裕章1, 小塚智沙代1, 田仲秀明2, 島袋充生3 (1.琉球大学大学院医学研究科内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科), 2.田仲医院, 3.徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部心臓血管病態医学分野)