第14回 日本抗加齢医学会総会

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シンポジウム

シンポジウム28

プラセンタ(胎盤および胎盤周囲組織)はアンチエイジングにも再生医療にも有効

Sun. Jun 8, 2014 9:00 AM - 10:30 AM 第4会場 (1001+1002 10F)

座長:吉田淑子(富山大学大学院医学薬学研究部再生医学), 柴原直利(富山大学和漢医薬学総合研究所漢方診断学分野)

【座長の言葉】
出産後、廃棄されてしまう胎盤組織は古くから西洋、東洋を問わず種々の薬効のある材料として利用されてきました。近年では、特に美容やアンチエイジングなど多くの領域でプラセンタとして脚光を浴びています。プラセンタは本来、胎盤のことですが、最近話題となっているものの多くは胎盤の抽出液です。プラセンタには多くのアミノ酸や成長因子、ホルモンが含まれることが知られており、その有効性を期待した結果です。胎児を育む胎盤は、抽出液のみが有効なのでしょうか。胎盤は、胎児を育む母親の組織と胎児の組織が融合して作り上げられた器官です。また、胎盤の表面には胎児を包み込む羊膜が存在し、胎児と胎盤を結びつける臍帯へと連絡します。
本シンポジウムでは、
1)巷で話題のプラセンタの効用 2)胎児を守る羊膜のアンチエイジングと再生医療 3)次世代につなぐアンチエイジング
というテーマで胎盤組織の持つアンチエイジングに対する可能性や有効性、現在、既に実施されている再生医療について討論します。
1)では、プラセンタの効能を伝統医学的な見地から検証していただきます。
2)では、羊膜に存在する幹細胞の生活習慣病に対する効果や古来から創傷の治癒に用いられてきた羊膜を現代の再生医療に応用する試みについて
3)では、プラセンタ医療の現場の先生の声を今後の展開を踏まえてお聞きしたいと思います。
フロアーと活発な意見交換ができることを期待しております。