第14回 日本抗加齢医学会総会

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分科会シンポジウム

分科会シンポジウム2

視機能とロコモティブシンドローム

Sat. Jun 7, 2014 9:00 AM - 10:30 AM 第4会場 (1001+1002 10F)

座長:石田晋(北海道大学大学院医学研究科眼科学), 宮本健史(慶應義塾大学医学部整形外科)

【座長の言葉】
近年の超高齢社会の到来を受けて、加齢に伴い発症頻度が増加する骨粗鬆症や白内障等、高齢社会の象徴とも言える疾患が増加している。整形外科と眼科の両方の疾患を発症する患者も増えてきているほか、視力の低下や障害は運動の重大な障害となることなどからも、運動機能と視機能は切っても切り離せない関係にあるにも関わらず、両領域にまたがる病態についての体系的なdiscussionの機会はこれまでほとんどなかった。そこで、視機能と運動機能について、それぞれの領域から2名ずつの演者による発表と、その後の総合討論を行い、高齢社会において両分野にまたがる問題について発掘、議論し、発展的に対応を検討する機会を設けるべく、本シンポジウムを企画した。
整形外科領域からは、近年整形が学会をあげて取り組んでいるロコモーティブシンドローム(運動器の障害による要介護の状態や要介護リスクの高い状態)の第一人者である星野博士に、その概念や取り組みについて講演いただく。また、眼科領域では抗加齢医学の権威であり、日本抗加齢医学会の理事長でもある坪田博士より視機能と運動機能の観点から講演いただく。また、座長であり演者として、眼科からは石田が、また整形外科らは宮本が、それぞれの領域におけるトピックを紹介し、両分野の接点について討議していきたい。本シンポジウムが、領域をまたいだ横断的な疾患の解決策を模索する糸口となり、複雑さを増す高齢者医療において、皆様の日常診療あるいは研究の一助となれば幸いである。