○道川誠 (名古屋市立大学大学院医学研究科)
セッション情報
分科会シンポジウム
分科会シンポジウム4
口から全身の老化を考える ─抗加齢歯科医学の最前線─
2014年6月7日(土) 09:00 〜 10:30 第7会場 (1009 10F)
座長:斎藤一郎(鶴見大学歯学部病理学), 高松潔(東京歯科大学市川総合病院産婦人科)
【座長の言葉】
従来の医学・歯学は、臓器別や診療科ごとに細分化され、専門特化することで発展してきましたが、日本抗加齢医学会では、医科歯科一元論という考え方を基本に、脳、骨、筋肉、口腔などから横断的に“均質な老化”目標にした健康寿命へのアプローチをしています。すなわち、血管や神経、骨などの老化の程度がどこをとっても同程度であることが理想的な老化と本学会では考えており、歯科・口腔領域においても同様に全身の老化を見据えた最新の老化研究の理解とその実践が求められています。アンチエイジングと称して歯だけを美しくしたとしても、脳機能の老化が進めば認知症になることから、なぜ認知症が起こるのか、肺炎の原因は何か、加齢伴う乾燥症状にはどう対処すべきかを医療従事者として広く知識をもって実際の医療に反映することが大切です。
このことから本シンポジウムでは年々増加傾向にあるアルツハイマー病と口腔疾患との関連について道川先生にご紹介頂き、野原先生には高齢者の死因となる誤嚥性肺炎の原因と歯科的な対処法について最新の知見をお話し頂き、さらに、中高年の女性に特有にみられるドライマウスと膣乾燥症の関連について婦人科の立場から高松先生にご紹介頂く事を企画しましたので奮ってご参加下さい。
○野原幹司 (大阪大学歯学部附属病院顎口腔機能治療部)
○高松潔1、伊藤加代子2 (1.東京歯科大学市川総合病院産婦人科, 2.新潟大学医歯学総合病院口腔リハビリテーション科)