第14回 日本抗加齢医学会総会

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分科会シンポジウム

分科会シンポジウム5

「女性のミカタ」となるための女性医療の実践とは
~潜在化しやすい疾患に対応しWell-Agingの実現を目指す~

Sat. Jun 7, 2014 9:00 AM - 10:30 AM 第8会場 (1008 10F)

座長:太田博明(国際医療福祉大学臨床医学研究センター/山王メディカルセンター・女性医療センター), 細井孝之(医療法人財団健康院健康院クリニック)

【座長の言葉】
本分科会は本年秋には設立7周年を迎え、この度本学会にて2回目の分科会シンポジウムを行うこととなった。女性のWell-Agingを目指す本研究会では健康寿命を平均寿命に極力近づけようと「女性のミカタ」プロジェクトを立ち上げ活動している。
このプロジェクトのアンケート調査から、女性患者は男性患者と異なる独自のBehaviorとNeedsおよび「かかりつけ医」への要望があることが判明した。すなわち、骨粗鬆症と過活動膀胱(OAB)は通院中の医療機関で診て欲しいとの要望が多く寄せられたが、骨粗鬆症はかかりつけ医の指摘により治療を開始するケースが多く、OABは気になっているが、尿漏れパッドなど自己対応でしのいでいた。
このことから、骨粗鬆症とOABの治療の契機はかかりつけ医の気づきと聞き出しにかかっていることが判明した。そこで、骨粗鬆症診療の実態について述べ、いかに受診勧奨を行い、治療に結び付け、治療継続を行うかについて骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会細井事務局長にご講演いただく。OABについては腹圧性尿失禁との鑑別が重要であり、「女性下部尿路症状診療ガイドライン」の高橋作成委員長から、診療の現状と最新の治療法をご紹介いただく。
最後にかかりつけ医の視点から、その代表として東京内科医会会長菅原先生を中心に女性患者のミカタになるためには、医療従事者自身の行動変容が必要であり、それを今後どのように実施するかについてパネルディスカッションを行い、女性医療の実践を示したい。