第14回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

指定演題

指定演題1
事例セッション 退院支援

2018年6月30日(土) 15:40 〜 16:40 第5会場 (2階 平安)

座長:鴇田 猛(学校法人 鉄蕉館 亀田医療技術専門学校), 座長:箱崎 恵理(千葉県こども病院 副看護局長)

[指定1-1] 今求められる救命救急センターのあり方~退院支援調整を通して~

山中 雄一 (日本赤十字社 大阪赤十字病院 救命救急センター)

2025年問題に向けて,医療界では地域包括ケアシステムとして「病院から地域医療,在宅」で高齢者をケアする政策にシフトチェンジする取り組みなどが提示され,看護界でも特定看護師育成のための対策等が取られている。
当院では,過去には寝たきりの高齢者の救急搬送は,「救命救急センターの役割ではない」と積極的に受け入れる風土ではなかった。
しかし,現在65歳以上の割合は,総人口の27.3%(平成29年度版高齢社会白書 内閣府),65歳以上の単独および夫婦のみの世帯は56.9%(平成29年度版高齢社会白書 内閣府)となり,救命救急センターにおける役割の変容は必須となっている。
今回,当救命救急センターの以下の役割を踏まえて,高齢者患者に対する取り組みについて紹介する。
救命救急センターの役割⇒トリアージとしての役割も
1.重症患者
⇒高度急性期を当院が担当し,安定したら療養型の病院または在宅へ
2.状態が安定しているが入院を希望している
⇒一旦当院で入院,もしくは直接療養型の病院へ転院
3.生活がまともに送れていなかった患者
⇒当院で社会福祉支援を調整し,地域へ